チューブモーグルの動画プログラマティックソリューション
それでは技術的にはどのような仕組みになっているのか。チューブモーグルが2012年に提供開始した世界初の動画プログラマティックソリューションでは、同社のプラットフォームで、オンライン動画広告のプラン作成から購入、計測、配信最適化がトータルに自動化できるようになっている。
モバイルエクスチェンジ、ソーシャルビデオエクスチェンジ、プレミアムパブリッシャーなど、様々な動画在庫のパートナーと契約し、その他にチューブモーグル独自在庫へのアクセスも可能。また、ホワイトリストによる配信、オーディエンス・ターゲティング、エリア・ターゲティング、ブランドセーフティ、ビューアビリティといった、約50種類の効果測定指標を持つ。
チューブモーグルは米国を起点に世界中に15拠点を持ち、日本でも2013年3月より活動を開始している。わずか1年のうちに契約企業は95社から200社へと倍増し、顧客は様々な分野に渡る。「様々な業種がブランディング手法としてオンライン動画を重要と考えている」とサロップ氏はその理由を説明する。
チューブモーグルは、ブランド広告主が安心して使える環境を整えることを第一に掲げ、こうした顧客に対して次のような3つの宣言を行なっている。
- Built For Branding…ブランドセーフティ、予約型広告買付、定量調査などで「ブランド」の確立に貢献する
- Buy-side Only…あくまで買い手側として、オンライン動画広告DSPのみに特化している強みを持つ
- Transparency…ビューアビリティ、配信先可視化、YouTube最適化配信など、透明性を担保
そしてこれらを満たすために、チューブモーグルプラットフォームには、ブランドを保護するために3レイヤー(サイト、ペーシ、プレイヤー)で配信管理を行う「Brand Safe」、RTB(リアルタイム入札)だけでなく予約型の在庫にもアクセスできる「Brand Access」、そしてインバナーだけでなく、プレロール配信面を活用した定量調査ができる「Brand Sights」の3つの機能が備わっている。
サロップ氏は「優良な配信先から最も安い価格提示をしたSSP/エクスチェンジから買付け、細やかにビューアビリティを図ることができる。こうした最適化によって、最大限の効果を得ることができる」とBuy-side Onlyの動画プログラマティックソリューションの強みについて強調。
そして、プラットフォームのダッシュボードについて実際に画面を提示して、操作性・可視性の高さなどを示し、「プラットフォームがなければ、すべて設定し終えるまでに何百時間もかかっていたはず」と語る。
こうした動画プログラマティックソリューションによる最適化の結果、多くの広告主で予測を上回る結果を得ることができているという。