マーケティングオートメーションの効果
One to Oneマーケティングを自動化するためには、データを蓄積し、それを予測と可視化および運用・実行へとつなぎ、コミュニケーション手段を設定、作成する必要がある。
ブレインパッドでは自社サービスだけでなく、それぞれの分野で様々なパートナーと連携しながら、ワンストップサービスでのソリューションとして提供しているという。
その実例として、まずマーケティングオートメーション「Probance Hyper Makeritng」を用いた「ECサイトA社」の例が紹介された。様々なステイタスのユーザーにメールにてECサイトへの再訪問を促すというシンプルなものながら、「カート放置」フォローキャンペーンでは売上全体に対して1.75%の効果が得られた。
その際2回のメールで、CVRが1回目10%、2回目6%となり、通常のメールが0.5%であることに鑑みると10~20倍となっており、かなり効果的といえるだろう。さらに「閲覧後放置」フォローにおいてはCVR3~4%と低めであるが、数が多いことから売上の7.8%を占めるほどの効果が得られたという。
二例目はメディア企業「B社」で、プライベートDMP+マーケティングオートメーション+BIが用いられている。
かつては会員のオンライン、オフラインデータが一元化されておらず、会員に対してほぼ同じ施策を実施し、広告主は「応募者の基礎情報」しか与えられていなかったものの、One to One施策が可能になったことで、ユーザーの嗜好や個々の行動情報に応じた情報提供がメール及びサイトにて可能になり、それぞれのチャネルで提供される情報が連動できるようになった。また、広告主にも「パーソナライズレポート」としてきめ細やかに提供できるようになったという。これによりユーザーの利便性ばかりでなく、広告主に対する媒体価値向上にもつながった。