ニールセンは、ニールセン インターネット基礎調査の結果をもとに、最新のインターネット利用動向を発表した。全体像を俯瞰すると、16歳以上の男女で2015年6月に家庭のPC、スマートフォン、タブレット、従来型携帯電話(フィーチャーフォン)の4つのデバイスのいずれかを通して、ほぼ毎日インターネットを利用した人は5,610万人となり、16歳以上の人口の51%がインターネットを利用していた。デバイス別では、家庭のPCで2,165万人、スマートフォンで3,996万人となり、スマートフォンから毎日インターネットを利用する人がPCの2倍程度存在することがわかった。
次に、月に1回以上インターネットを利用する人の年代別の割合をデバイス毎にみると、10代から40代ではスマートフォンからのインターネット利用が家庭のPCからのインターネット利用を上回っていた。特に10代では38ポイント差と、他の年代に比べて突出した開きがみられた。その一方で50代ではPCが、60代以上ではPCに加え従来型携帯電話の利用割合がスマートフォンを超えた。
最後に、スマートフォンのみでインターネットを利用している人の割合をみると、10代はインターネット利用者の45%がスマートフォンのみでインターネットを利用しており、20代から40代までは30%程度の人がスマートフォンのみでインターネットを利用していることが明らかになった。
同社 エグゼクティブアナリストの中村義哉氏は「今やスマートフォンからほぼ毎日インターネットを利用する人の規模はPCの倍となり、スマートフォンのみでインターネットを利用する人も10代では45%、40代まででも30%程度存在する状況となった。スマートフォンが中心のインターネット利用においては、例えばSNSやメッセージングサービスから常に流れてくる友人が発信する情報や、アプリからの発信されるプッシュ通知など情報が氾濫しており、企業は自分たちが伝えたいメッセージが消費者の目にとまるまでに多くのハードルが存在していることに注目しなければならない。こうした状況の下ではスマートフォンシフトの流れに単純にのるのではなく、改めて自社の顧客がどのような層の人なのか、そしてどのように情報を取得しているのか把握し、その結果をもとにコミュニケーションを設計していく必要がある」とコメントを発表した。
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