LINEは、9月より、ネット上のコミュニケーショントラブル根絶に向けた活動の一環として、青少年におけるネット利用実態把握を目的とした10万人規模の全国調査実施する。同調査は東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース下山晴彦研究室と共同で実施するもの。
調査は全国の学校と協力し、アンケート形式の質問紙回答によって行われる。学校で発生する従来型のいじめと、近年注目を集めているネットいじめの実態や関係性を把握し、様々な要因との関連性について、教育工学、臨床心理学等の学術的側面からも多角的に調査される。その後は、2016年1月より調査検証が行われ、3月を目処に一次結果が公表される予定。
さらに、同調査で取得した全ての回答データは、特定の個人や学校等の情報が一切分からない形で研究者・教育関係者に公開し、研究や対策に役立てもらうことが想定されている。また同社は、8月以降に小中学生のネットリテラシーを養うマンガ教材、ならびに静岡大学と共同開発したワークショップ教材改定版の提供を開始する予定。
コミュニケーションアプリ「LINE」は国内で浸透する一方で、ネット上のコミュニケーションについて知識や技能が不十分な青少年によるトラブルが一部発生している。この状況を受け、同社では、ネットリテラシーの啓発活動を行う専門部署を設立。学校や教育機関で講演活動や、静岡大学との共同による情報モラル教材の開発・ワークショップ等を行ってきた。今回の取り組みは、啓発活動の更なる強化とトラブル防止に向けた研究を目的にしたもの。
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