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働き方に、もっと、自由を!「WHEREから始める」という新しい働き方

八ヶ岳に住みたいね!を実現。そのうえで週3日は品川で働き続ける、津田賀央さんの場合

“プロモーションするのに、実際に住んでないとウソっぽいでしょ”

津田:町長は元NEC勤務でビジネス・マインド十分な方。僕の企画を気に入ってくれて、発注したいということに。「でも津田さん、この町に住んで、この町で働こう、と勧めるのに、自分が実際に住んでないんじゃウソっぽいよね。いつから住むの?」って言うわけです。

佐藤:でも、決めるのは簡単じゃなかったでしょ?

津田:ひとつはそうした過程で、フェイスブックなどを通じて、いろんな人と知り合ったことも大きいですね。富士見町や近隣にすでに移住している人たち、例えば10年前にやって来た建築家ユニットの人とか。彼らのような、すでに移住していろいろと魅力的な活動をしている人たちと交流するうちに、だんだん現実味を帯びて来ました。

佐藤:新卒で入った広告代理店からメーカーへ、そして今度のことと、転身続きですね。

津田:代理店から広告主側に移ったのが33歳の時。自分の中では“30代前半の実験”というイメージ。今36歳で、“30代後半の実験”を始めたと思っています。

佐藤:30過ぎると“落ち着こう”と考える人も多いと思うのですが、“実験”したいと思うのは何故?

津田:うーん。僕は小3~中3までシアトルに住んでいて、そこで所属意識についてのある種のアイデンティティ・クライシスを経験しています。それから、広告代理店時代に3年ほどコンテンツ制作会社に出向した経験も大きい。この別の環境への出向経験の楽しさにより、つねに変化を求めるようになりました。

 さらに、八ヶ岳に住みたいと思う前から、今の会社に来て各国の支社で働く人の働き方を見るうちに、場所や時間は関係ないという想いが強くなりました。周りの友人も起業している人やフリーランスの人が多いので、彼らから受けた影響も強いです。移動しながら、旅しながら働く、というスタイルだってありだな、と。

佐藤:今は、火・水・木と品川の本社で働いているのですよね?

津田:はい、火曜の朝に特急あずさ号に乗って品川に行きます。火・水と実家に泊まり、木曜の夜にやはり特急で富士見町へ帰ります。こういった働き方にチャレンジするに当たって、今の上司、役員、人事の理解と協力は、とても大きいですね。

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「そこに自分が住みたい」を基本にして働くことができる時代に

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この記事の著者

佐藤 達郎(サトウ タツロウ)

多摩美術大学教授(広告論/マーケティング論/メディア論)。2004年カンヌ国際広告祭フィルム部門日本代表審査員。浦和高校→一橋大学→ADK→(青学MBA)→博報堂DYMP→2011年4月 より現職。
受賞歴は、カンヌ国際広告祭、アドフェスト、東京インタラクティブアドアワード、ACC賞など。審査員としても、多数参加。個人事務所コミュニケーション・ラボにて、執筆・講演・研修・企画・コンサルなども。また、小田急エージェンシーの外部アドバイザー、古河電池の社外取...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2015/08/24 08:00 https://markezine.jp/article/detail/22941

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