大きな伸びを見せるコンテンツ群
順調に契約数を伸ばしているauは、2007年度中に3,000万契約(シェア30%)を目指している。9月末現在、59%を占めるWIN利用者のうち76%がパケット定額制を利用しており、一人当たりのコンテンツ利用推移・データARPU(一人当たりのデータ売上)ともに順調に推移している。
「auといえば音楽、というようなイメージがあるが、実は流通額ではゲームのほうが上」(雨宮氏)というゲーム市場はこの1年間で約1.3倍に。今後、MSM7500チップセット(デュアルCPUの高速処理チップ)を活かした、携帯型ゲーム機に匹敵する新しい3Dゲームを投入する予定。一方で『よしもと∞』とのコラボによるゲーム大会などを通じてライトユーザーも取り込んでゆく戦略だ。
「絶対額は大きくないが、最も伸びている」という電子書籍の利用額は昨年比約3倍。対応サイト数も約2倍という急成長を見せている。とくにコミックが伸びており、20~30代の女性の利用額が非常に高く、利用シーンは家での利用が多い。「今後はどのようにして全年代に広げてゆくかを工夫する必要がある」と語った。
コマース分野でもショッピングモールの利用が流通額・累計会員数ともに3倍、課金対象店舗数6倍、出品数1.5倍(いずれも昨年比)と大きく伸びている。積極的なマスプロモーションと限定企画商品の展開が奏功している。
また、PCからのeコマースからケータイeコマースへという潮流から、オークションビジネスも継続的に拡大。、PCからも使える利用環境やエスクローサービスや年齢認証の導入といった「安心・安全」も強調。有名人やアーティストが参加するチャリティオークションによる社会貢献などの独自色も打ち出しているようだ。
サービス開始後、Google検索は順調に検索数を伸ばし、それに連動した形で、コンテンツビジネスや検索連動広告が拡大しているという。