一人ひとりのライフスタイルに合わせたサービス提供
セッションの後半では、「ライフスタイル戦略」として、KDDIの今後の取り組みが紹介された。「ケータイをベースに、どうやってユーザーの生活に入ってゆけるかが課題」としたうえで、「ライフスタイルを考え、それぞれのタッチポイントでサービス提供してゆく」という方向性を提示。
ケータイ、auショップ、auのPCサイトだけでなく、テレビ、カスタマーセンターなど「au」が持つ様々なタッチポイントから、ユーザーに合わせてコンテンツやサービスを提供しようという方向性だ。また、実験として取り組んだ、auショップでのコンテンツ販売も好評だという。
音楽の分野では、着うたフルのダウンロード数は1億6000万(2007年10月)というLISMOの成功を評価しながらも「外で音楽を聴くときに何を利用するかという調査で『音楽ケータイ』は10.3%と、まだ小さいマーケット。これを拡げてゆきたい」と語り、Sonyとの取り組み(『au ×Sony "MUSIC PROJECT"』)を紹介した。
インターネット利用ではケータイとPCを併用する人が増えていることを挙げ、「シームレスに利用していただきたいというコンセプトで作ったのが『au one ポータル』だ」と紹介。モバイルの『EZトップメニュー』とPCサイト『duogate』を『au one』としてブランド統一し、共通のインターフェイス『リモコンレイアウト』を導入。さらにKDDIが提供するISPブランド名も『DION』から『au one net』に変更した。Googleと進めている『au one メール』の取り組みもこの一環と位置付けられている。
ファッションブランドとのコラボレーション『mobile fashion collaboration with au』はケータイアクセサリーの商品企画とケータイ画面までを含めた"こだわり"の取り組み。現在『Journal Standard』や『Edifice』など全52ブランドが参加しているとしながら「いろんなブランドとのコラボを進めてゆきたい」とした。
最後にFMBC(固定とモバイルの統合及び通信と放送の連携)について触れ、「お客様がデバイスを意識することのない、様々なサービス提供をしてゆく」と締めくくった。