SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

モバイル戦国時代を制覇する!mobidec2007詳細レポート

ソフトバンクモバイル 「CP、ユーザーとともに新しいモバイルインターネットを推進」


「タダ」をキッカケに、コンテンツ販売を伸長

 「これから注力して取り組みたい」と語るコンテンツ事業の報告では、最初に電子コミックの成長が紹介された。現在は約3万2000タイトルをラインナップしている。「タイトル数が増えれば、情報料(収入)も上がってゆく」と述べた。

 特に、1話目を無料で読ませるサービス『タダコミ』が人気だという。有料の2話目以降を読みたくさせるという仕掛けで、「(ユーザとCPに)Win-Winの関係ができている」と述べた。このほか、タイトルの検索結果にCPのダウンロードページへの誘導導線を設置したり、端末にビューアのアプリをプリインストールするなどの取り組みも売上拡大につながっている。

 この"無料コンテンツからの集客"という手法はゲームや音楽の分野でも成功を収めている。無料でゲームを楽しめる『タダゲーム』は、1番組あたり視聴数平均が4万回/週に上る。同じく無料の音楽情報番組『タダ歌ばん』では誘導先のサイトでのコンバージョンレートが高いとCP各社に好評だという。

 ゲームコンテンツ全体の売上については「3Gへの移行が遅れている」(同雨宮氏)と現状を認めたうえで「昨今3Gの機種が増え、従量課金・月額課金どちらも売上が伸びている」とした。

 音楽については「ソフトバンクとして、もっと力を入れていかなくてはならない分野」と指摘。前述の『タダ歌ばん』のほか、新い取り組みとして音楽サービス『S!ミュージックコネクト』が紹介された。PC用の音楽プレイヤーと音楽ポータルサイトを一体で提供し、WMAの楽曲を携帯電話端末に転送して楽しめるというサービスだ。競合社の同様サービスを徹底的にベンチマークしてユーザビリティを分析。「後発である分、使いやすさににこだわった」とアピールした。

機能による差別化から、ユーザビリティによる差別化へ

 さらに「携帯電話がどんどん便利になり、もっと手放せない端末になってゆくのは、キャリアとして喜ばしいこと」と語り、ソフトバンクモバイルでも『おサイフケータイ』のマーケット構築に積極的に取り組んでいるという。ユーザビリティ向上(アプリのプレインストール)やプロモーションによる効果が上がっている。

 今後のソフトバンクモバイルの方向性について「多少個人的な見解」と前置きした上で「携帯電話は、機能面の差別化から、お客様にとって便利な機能の差別化になってゆくのではないか」という見方を示し、「ユーザーの求めるコンテンツやサービスをユーザー視点で提供してゆく」と、ユーザビリティへのこだわりを強調。「CP、ユーザーとともに、新しいモバイルインターネットを推進していく」と力強く語った。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
モバイル戦国時代を制覇する!mobidec2007詳細レポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

中谷 健一(ナカヤ ケンイチ)

トリムタブジャパン有限会社 代表取締役社長
モバイルを軸に、メディアマーケティングやBtoCサービス設計のコンサルティングを行う。著書に、iモード初のファッション情報サイト立ち上げを題材にした「成功する!ケータイ通販」

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2007/12/12 12:32 https://markezine.jp/article/detail/2312

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング