「いつも手元にあるもの」といえば?
「24時間365日30cm以内」 さて、これは何でしょうか?
携帯電話やスマートフォンなどモバイルデバイスの特性を、私たちD2Cではこう表現してきました。人々の生活に密着しているスマートフォン。朝起きてから寝るまでどのようなタイミングでどのようにスマートフォンを利用しているのでしょう? 今回は、ビデオリサーチインタラクティブ社が無料で提供している「Apps HEATMAP」のデータから、そのヒントを探ってみたいと思います。
まずは「Apps HEATMAP」の説明をしておきますね。これは、アプリカテゴリ別にアプリの起動ログを「曜日×時間帯」で集計し、その大小関係を濃淡で表したものです(※ビデオリサーチインタラクティブ社Apps HEATMAPサイトの説明より引用)。以下の様な図で表現され、濃い色の曜日×時間帯ほど、そのカテゴリーのアプリが活発に使われていることを示しています。
ビデオリサーチインタラクティブ社の説明によると、日本全国のAndroidスマートフォンユーザー約6万人の実際のアプリの起動ログに基づき、GooglePlayストアのアプリのカテゴリーに準拠したカテゴリー単位で、集計されているとのことです(詳細はこちらをご確認ください)。ちなみに各カテゴリーには、以下の様なアプリが含まれていると考えられます。
今回は、どのタイミングでどのようなアプリが利用されているかを探るため、計23のアプリカテゴリー別のHEATMAPを並べ、以下の観点から分類してみました。
- 平日と休日で利用傾向に違いがあるか
- 利用が活発になる曜日×時間帯はどこか
なお、今回は2015年7月のデータを活用しました(記事執筆時点では最新版として2015年8月のデータがアップされていましたが、より平常時に近いと思われるデータとしてこちらを採用しました)。また、提供されている21個のアプリカテゴリーのデータと、ゲームの中では起動回数が多い「パズル」「カジュアル」の2つのサブカテゴリーをピックアップしました。
23カテゴリーのアプリを曜日×時間帯別に分類
調査の結果、ザックリと以下の8つに分類できるのではないかと考えます(この分類は、ヒートマップ上の濃淡を目視で確認したものです。厳密なものではありませんので、ご了承くださいね)。
- 基本パターン(使えるときはいつでも型)
- 平日朝型
- 平日昼型
- 平日朝&全日夜型
- 休日型
- 全日昼型
- 全日夜型
- 分散型
次のページから、それぞれ、どのようなカテゴリーが当てはまるか想像しながら、みていきましょう。
この連載は?
本連載はマーケティングにおけるデジタル活用情報を伝えるウェブメディア、「D2Cスマイル」の記事を、MarkeZine向けに再編集した出張版です。出典元はこちらです。