通信キャリアのデータの使い方
スマートフォンに特化したデータとして最近よく用いられているのが、通信キャリアのデータです。通信キャリアはスマートフォンに関連した幅広いデータを保有しています。例えば自社で会員情報に紐付いた年齢や性別の情報や、アンケートをベースにした属性情報、他にもキャリア課金の決済情報などがあります。
徐々にスマートフォンからのアクセス比率があがってきていることやスマートフォン上でのコンバージョン数が増えていることから、通信キャリアのデータの重要性は高まってくると考えられます。ただし、単一キャリアのデータだけでは人口のカバー率が一定量までしかいかないため、複数キャリアが持つデータを活用してマーケティングを行うことが重要になると考えられます。
さらにターゲティングを高度化するデータ
現在活用されているデータの多くは、Webサイトから得られた情報やWeb上の会員サイトのデータをもとにDSPやアドネットーワーク、Webページを最適化するといったオンラインに閉じた活用方法が多いです。オンライン上のマーケティングツールに比較して、オフラインのマーケティングツールではデータを用いた最適化があまりされていません。見方を変えれば最適化の余地が大きいと言えます。
そのため、今後はオンラインで得られたデータの中からオフラインのマーケティングツールを最適化できるようなデータの作成にニーズが高まると考えています。また、オフラインで打ったマーケティング施策の結果をオンラインで受け取り、さらにPDCAを回すためにデータを用いるなど、オンラインにとどまらないデータの利活用が広がっていくと考えています。