連携によって可能になる「集客>AdWords」レポート
AdWords&Google アナリティクス連携によって、いよいよGoogle アナリティクスでさまざまなAdWordsキャンペーンレポートが利用可能になります。前述の通り、レポートは最大で11個あります。

レポート | 説明 |
---|---|
①アカウント | 連携しているAdWordsアカウントごとの計測レポート(複数アカウント連携時に表示される) |
②キャンペーン | AdWordsキャンペーンごとの計測レポート |
③ツリーマップ | AdWordsアカウントごとに指標値をツリーマップ形式で見るレポート |
④入札単価調整 | AdWordsで行った入札単価調整ごとの計測レポート |
⑤キーワード | AdWordsキーワードごとの計測レポート |
⑥検索語句 | AdWordsキーワードと一致した検索キーワードごとの計測レポート |
⑦時間帯 | 連携したAdWordsアカウントの時間・曜日ごとの計測レポート |
⑧リンク先URL | 広告のリンク先URLごとの計測レポート |
⑨ディスプレイターゲット | GDN(ディスプレイネットワーク広告)ターゲティング設定ごとの計測レポート |
⑩動画キャンペーン | 動画(YouTube)キャンペーンごとの計測レポート |
⑪ショッピングキャンペーン | ショッピングキャンペーン(商品リスト広告)ごとの計測レポート |
日ごろAdWords側のレポートを中心に利用している方が多いかと思いますが、これらの各種レポートを使いこなすことによって、AdWords経由でサイト訪問したユーザーのサイト内行動とビジネス成果が確認でき、広告だけでなくサイト改善もあわせた最終的な広告ROI改善に必要なデータを確認することができるようになります。
AdWords設定の内容ごとに計測レポートを確認する
AdWords側の検索ネットワーク広告の配信設定と管理では
- アカウント
- キャンペーン
- 広告グループ
- キーワード
- 広告コンテンツ
が基本の項目ですが、Google アナリティクスではこの項目ごとのレポートが用意されています。
①アカウント:連携しているAdWordsアカウントごとの計測レポート
②キャンペーン:AdWordsキャンペーンごとの計測レポート
※広告グループは「キャンペーン」レポートのプライマリディメンションで選択が可能
⑤キーワード:AdWordsキーワードごとの計測レポート
※広告コンテンツは「キーワード」レポートのプライマリディメンションで選択が可能

※広告グループは「キャンペーン」レポートのプライマリディメンションで選択が可能

※広告コンテンツは「キーワード」レポートのプライマリディメンションで選択が可能
AdWords側の設定項目ごとのレポートであればAdWords側の管理画面で確認できますし、前回解説したようにGoogle アナリティクスの指標やコンバージョンデータをAdWordsレポートにインポートして見ることもできます。しかし、連携設定によってGoogle アナリティクス側でレポートデータを見ることにはきちんとしたメリットがあります。
Google アナリティクスの標準的なレポート形式では、以下のように「キャンペーン」などのディメンションごとに「集客→行動→コンバージョン」の流れが確認できる指標でテーブルが組まれています。
このレポート形式を
- 集客(Aquisition)
- 行動(Behavior)
- コンバージョン(Conversion)
で、「ABCレポート」と言います。

「コンバージョン」の部分は、計測しているすべてのコンバージョンポイントを自由に選択することができます。キャンペーンの目的ごとに成果を確認する場合に非常に便利です。

eコマースサイトのコンバージョン(購入アクション)計測はeコマース計測タグの実装が必要ですが、それ以外のコンバージョン(サイトやアプリでのコンバージョンポイント)計測は、Google アナリティクスの目標設定で可能になります。AdWordsキャンペーンのコンバージョンについてもGoogle アナリティクスの目標設定を活用することで、コンバージョン計測タグの設置が不要になるなどのメリットがあります。