SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

ブログから導く消費者の生の声!クチコミデータ有効活用への道

仲間由紀恵より、しずちゃんはカワイイ?~エッセンシャル「カワイイをつくる」キャンペーンを検証


苦手なこと

 一方、ブログ調査でいつもつきまとう苦手な部分と言えば、属性だ。まず、一般的に企業はブランドイメージを訴求する対象を考える。例えば、訴求する対象はF1層(20歳から34歳の女性)などと決め、そして『F1層独身のOL。仕事から疲れて家に帰った時に飲む健康食品』とシーンを考え、訴求方法を絞る。

 しかし、ブログではまずF1層のような種類の属性が難しい。冒頭で述べた通り、「企業が『ブランド』をどのように定義付け、それをどのような手段で訴求するか?」と「消費者が『ブランド』をどのように定義付け、あるいは感じ、企業の訴求にどのように反応しているか?」のマッチングに関する調査がブランド調査とするなら、この属性が取れないブログ調査は、問題となるかもしれない。

 クライアントに新しい発想がない場合、「どの属性かわかるのですか?」と聞かれることがある。これに関してはブログ調査とインターネット調査などのアンケートを同時に行うことをお勧めしている。

 例えば資生堂TSUBAKIは消費者にとって「豪華な女優陣」というイメージが実際にはどれくらいもたれているのか、エッセンシャルの「カワイイをつくる」というイメージにしずちゃんが貢献したと考えている層は、どの層なのかをアンケートなどで調べると、より深みのある調査となるかもしれない。

 これまでのシリーズで何度か言ってきたが、ブログ調査はこれまでとは全く異なる新しい調査方法である。数少ない筆者の経験からだが、ブログを用いた調査から新しい視点でブランドを見直すことで、マーケティングに新しい光を照らすかもしれない。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
ブログから導く消費者の生の声!クチコミデータ有効活用への道連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

磯部 拓(イソベタク)

1971年生まれ、博士号を取得後アテンション入社。現在は株式会社アテンション戦略企画部に所属し、マーケティングリサーチ、分析、レポーティングサービスを行う。また「恋愛専門ドットコムα版」の作家兼ディレクションを行い「...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2008/01/08 17:52 https://markezine.jp/article/detail/2371

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング