ネット行動分析サービスを提供するヴァリューズは、一般ネットユーザーの行動ログとデモグラフィック(属性)情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を用いて、起動ユーザー数の多いスマートフォンアプリのランキングを集計した。インストールベースではなく、実際に使われているアプリの状況を掴むことができる。
ユーザー全体では「LINE」が2位以下に大差をつけ1位に
性別や年代を絞らずモニター全体で起動ユーザー数の多いアプリをランキングしたところ、1位は「LINE」で2位以下に大差をつける結果となった。2位は「Facebook」、3位は「Twitter」となり、コミュニケーションやSNSのアプリがトップ3を占めている。
4位には「Yahoo! JAPAN」、5位に「McDonald's Japan」と続く。「Yahoo!」は、乗換案内や天気、スマホ最適化ツール、「ヤフオク!」など様々なアプリがランクインしている。
男性はビジネス系アプリ、女性はライフ系アプリがランクイン
男女別で見てみると、トップ5までは全体のランキングと変わらないものの、男性ではカレンダー&システム手帳アプリの「ジョルテ」やニュースアプリ「SmartNews」など、ビジネスパーソンに役立つアプリが多数ランクインしている。
一方、女性では、6位にゲームアプリの「LINE:ディズニー ツムツム」、7位に料理レシピ「クックパッド」、8位に「Instagram」が入っている。他にも「ホットペッパービューティー」やフリマアプリの「メルカリ」などのライフ系アプリがよく使われているようだ。
20代男女ではゲーム、マンガアプリが人気
次に20代の男女に絞って結果を見てみる。「McDonald's Japan」が4位に上昇しているほか、男性全体では14位だった「Instagram」が、20代男性は9位とトップ10内にランクイン。さらに、男性全体ではトップ20位内には入っていなかった「モンスターストライク」、「パズル&ドラゴンズ」などのゲームアプリも、20代男性では上位に入っている。
20代女性では、「Instagram」が4位と「Twitter」に迫る結果となった。また、サロン予約アプリの「ホットペッパービューティ」がトップ10内に入っている。女性全体ではトップ20位のランキングになかった無料マンガアプリの「comico」や、キュレーションメディアの「MERY」が、この年代ではランクインしていることも特徴的。
60代以上のシニア層でも「LINE」が人気
最後に、60代以上のシニア層でよく起動されているアプリを見てみる。シニア層では男女による差はほとんどなく、「LINE」は全年代を通して強さを見せた。シニア層でも2位の「Yahoo! JAPAN」に大差をつけている。しかし、ユーザー全体では3位だった「Twitter」がシニア層では9位に。一方で、スマホ最適化ツール、ブラウザをはじめ、天気やニュースなど「Yahoo!」系のアプリが幅広くランクイン。また、「楽天市場」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」など大手ショッピングモールのアプリもトップ20位内に入った。
【調査・分析概要】
ヴァリューズが保有する全国の行動ログモニター会員の協力により、2015年12月において、スマートフォンアプリ別に起動ユーザー数を集計し、男女別や年代別でランキングを作成。
※アプリ起動ユーザー数は、Androidスマートフォンでの起動を集計し、ヴァリューズ保有モニタでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測
※カテゴリはGoogle Playのアプリカテゴリより取得
※メール、Chrome、YouTube、Googleマップ、Gmail、Google+などプリインストールアプリは除く
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