LINEは、スマートフォン所有するユーザーに対し、ニュースサービスの利用に関する意識調査を実施。その結果を発表した。同社は結果から、ニュースに対して年代ごとに次のような特徴があるとまとめている。
- 20代以下の若年層は、LINEを含むSNSやまとめ系サイトなどからニュースを取得している傾向が強く、インターネット上の多様な情報の中から、自身に関係性の高い情報・ニュースをコミュニケーションの一部として取得している。
- 30代、40代のミドル層は、仕事やプライベートで多忙な方が多く、スマートフォンやテレビ、パソコンなど多様なデバイスを使って必要なニュースを積極的に探し、取得する傾向が強い。
- 50代以上の層は、新聞やテレビ、ポータル型ニュースサイトなど従来型のニュースサービスを数多く利用し、多様なニュースを閲覧している。
ニュース閲覧はスマートフォンとテレビが主役
ニュース閲覧時に利用する媒体/デバイスを聞いたところ、スマートフォン(全体:84%)とテレビ(全体:61%)との回答が多く、年代間の差も少ない。一方、パソコンと新聞は年代が若くなるほど利用率が下がる傾向が見られることから、ニュースを閲覧する媒体/デバイスとしてスマートフォンとテレビが主役となっていると考えられる。
Yahoo!やSmartNewsの利用率は年代に比例
スマートフォンで利用されているニュースサービスは全体でYahoo!が49%と最も高く、LINEが23%と続いた。年代により使用するサービスの傾向が異なり、20代以下はLINEをはじめとしたSNSとまとめ系サイトの利用率が高く、年代が高くなるにつれてYahoo!やSmartNewsの利用率が高まる傾向が見られる。
特に、スマホネイティブ世代と呼ばれ、インターネット上の様々な情報やサービスの取得をスマホだけで完結させることが多いと言われている10代においては、LINEやそのほかのSNSの利用率がYahoo!と肩を並べている。ニュース閲覧チャネルとして、コミュニケーションサービスと情報ポータルサービスが同列に並ぶという新たな情報取得のスタイルが顕在化している状況が見て取れる。
シンプルで短いニュースが好まれる傾向
ニュースに対する考えを聞いたところ、全年代に共通する傾向として、ニュースを見ること自体を楽しんでいる(33%)、一方、シンプルで短いニュース本文が好まれ(35%)、厳選されたニュースを読みたい(25%)など、効率的にニュースを閲覧したいと考えられていることがわかった。
一方、ニュースに対する考えを年代ごとに比較すると、年代間に差が開く項目が見られた。特に差が大きいものは「ニュースを見ること自体が楽しい」と「自分でニュースを見に行くより定期的に配信されるほうが楽だ」の2項目で、10代および60代と、30代を比較するといずれも10ポイント前後の開きが見られる。
30代、40代のミドル層は、自らに必要なニュースを積極的に探し、楽しみながら閲覧している。一方、10代、60代は、それぞれ異なる手法を用いながらも興味のある分野に特化したニュースを効率よく閲覧していると推測される。
【調査概要】
調査手法:スマートフォンアンケート(スマートアンサーモニター)
調査対象者:全国13~69歳男女のスマートフォンユーザー(1,682サンプル)
調査期間:2016年2月26日~2016年2月29日
※スマートフォンユーザーの性別×年代別人口構成比に合わせてウェイトバック集計を実施
【関連記事】
・日本人の8割、短い記事を多く読みたい【アドビ調査】
・8割の消費者が企業のWebサイトからの情報が関心と「ズレてる」と回答【アドビ調査】
・日本はPC利用が中心の国であることが判明/各国で変わるメディア消費【カンタ―・ジャパン調査】
・オークション/フリマをアプリから利用する人数は、スマホユーザーの47%に相当【ニールセン調査】
・LINEが2位以下に大差をつけて1位に/実際に使われているアプリランキング【ヴァリューズ調査】