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COLUMN

世界の優れたキャンペーンを選ぶ「Facebook Awards 2016」発表! 厳選3事例を紹介

 Facebookおよび、Instagram上で展開されたキャンペーンから、優れた企画を選び表彰するアワード「Facebook Awards 2016」の結果が発表されました。今回は、特に良い成果を出している特徴的な例を3つ紹介します。

「Facebook Awards2016」の注目キャンペーンを紹介

 Facebookおよび、Instagram上で展開された世界中のキャンペーンから、優れた企画を選び表彰するアワード「Facebook Awards 2016」の結果が発表されました(アワードの詳細はこちらの記事で説明しています)。

 今回から地域別の審査制度の制定と、中小企業向けのカテゴリーである「Small Business」部門が設置された同賞。フェイスブック ジャパン クリエイティブ・ショップ 責任者である冨川 淳氏はアワードの選考について「ビジネスのゴールに沿ったメッセージがいかに効果的に、またクリエイティブに表現されているかという観点が審査基準に大きく関わっています」と語っています。残念ながら日本企業の受賞はありませんでしたが、本記事では、海外の好例をピックアップして紹介したいと思います。

Dr. Dreの生き様と“故郷への思い”をリンク

企業/ブランド:Beats by Dre
エージェンシー:R/GA's Hustle

 同アワードで最も優れたキャンペーンに送られる賞が「The Blue winner」です。今回、同賞を受賞したのは、オーディオ機器メーカーである、ビーツ・エレクトロニクス(Beats By Dre)の創始者であり、ラップ界の大御所Dr. Dreの伝記映画のプロモーション。

 Dr. Dreが生まれ育ったのは、世界の中でも治安の悪い地域の1つであるカリフォルニア州コンプトン。同キャンペーンでは、コンプトン出身の著名人である、プロテニスプレイヤーやアメリカンフットボール選手など様々な業界から100人のインフルエンサーが参加。Facebook上でコンプトンへの思いを語ってもらい、ハッシュタグ「#StraightOutta」で彼らのストーリーを巡れるようにしました。

 さらに、一般の人々が自分の故郷の名前を入れて写真をアップロードするだけで、カスタムされた写真を簡単に作成し、Facebook上でシェアできるアプリを提供。自身の故郷に対する思いをシェアできるようにしたところ、著名なセレブ達も無償で思いをシェア。これにより、アプリは830万ダウンロード、約15億インプレッションを記録しました。

 人々の故郷・ルーツを祝う方法を提供することで、映画の中での力強いDr.Dreのルーツを再度認識させ、映画のプロモーションとして成功させた事例といえます。

1万頭の野良犬を救った米国スバルのキャンペーン

企業/ブランド:Subaru of America
エージェンシー:Carmichael Lynch

 米国スバル社が行った「Make a Dog’s Day Initiative」は、毎年、引き取り手もなく殺処分されている犬が数百万頭も存在していることの問題提起を行ったキャンペーン。

 米国スバルは動物保護団体「ASPCA」のパートナーであり、またオーナーが犬を飼っている割合が高いブランド。彼らが現状を変えるために行ったのがFacebookと一緒に「The Make A Dog’s Day Initiative」をはじめ、「犬の日」の正式な制定を目指し、飼い主が思いつくお祝いの方法の動画を作成。ハッシュタグ「#MakeADogsDay」をつけて動画や写真をアップ・シェアするように働きかけました(同様の呼びかけをInstagramでも行っています)。

 その結果、最初に投下した2つの動画は、Facebookに投稿されて1週間で500万視聴、2万4000シェアと6000コメントを獲得。総合で7000万近いインプレッションを獲得しました。さらに、重要な点は、ASCAが、約100万頭の犬に新たな家族との出会いを提供することができたことです。動画を通して人を動かすことができた、ソーシャルグッドなキャンペーンでした。

動画を活用してブランドのイメージを創出した「Squatty Potty」

企業/ブランド:Squatty Potty

 今年から導入された中小ビジネス向けの賞は、洋式トイレの足置き台のブランド「Squatty Potty」が実施した、「The Unicorn Changed the Way I Poop」キャンペーンが獲得しました。

 同キャンペーンのゴールは3つ。1つ目が、オンラインでの売り上げを増加し、店頭での売り上げにもポジティブなROIをもたらすこと。2つ目が、日々の会話の中でSquatty Pottyのブランドが登場すること。3つ目が、オンラインで動画をシェアしてもらうこと。

 そこで、制作されたのが王子と不思議なユニコーンのキャラクターが登場する動画。なぜ足置き台が必要なのか、コミカルにわかりやすく紹介されました(内容は、直接動画を見てみてください。食事中は見ないほうがいいかも)。

 

 人々に密接なトピックだからこそ、おもしろく、かつ勉強になる内容にすることで幅広い年齢層から支持され、世界中に動画が広がれば広がるほど、商品が売れていきました。さらにキャンペーン後は、王子とユニコーンが「Squatty Potty」の代名詞となり認知が広がったそうです。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2016/07/12 10:00 https://markezine.jp/article/detail/24768

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