たった5つの質問だけで、広告に打ち出すメッセージが決まる

販促ツールを作っても、なかなか効果が出ない原因とは何か。長年その業界でビジネスをしてきた人はその道のプロになってしまうがゆえに、初めて商品を購入するお客様の気持ちがわからなくなってしまうからだと、岡本氏は言います。
つまり、お客様の目線と売り手の目線がズレてしまっているので、お客様の心に響かない言葉で広告を出してしまうのです。
岡本氏が考えた「A4」アンケートの素晴らしさは、とてもシンプルで、誰でも簡単に真似できること。そこに記す質問は、たったの5つだというから驚きです。
そして、アンケートで得られたお客様の言葉は、そのまま広告文として使うことができるものばかり。だからこそ、売れる広告を作るのに失敗がないのだとか。それでは、この5つの質問によって、何が明らかにできるのでしょうか。具体的には、次のようなことがわかるそうです。
- 質問1:商品の魅力を伝えるべき理想のお客様像がはっきりします
- 質問2:本当にお金をかけるべき広告媒体が明確になります
- 質問3:購入を悩んでいるお客様の不安を解消する方法を知ることができます
- 質問4:商品やサービスの強みがわかります
- 質問5:商品を利用したお客様が感じている、商品の良さを知ることができます
このように、たった5つの質問だけでお客様の気持ちが明確になり、心に響く言葉で選んで、ターゲットとなる人たちに、商品の魅力を無駄な広告費をかけることなく届けることができるのです。
誰でも簡単!本で紹介されるステップに沿って広告を作るだけ
アンケートで得られた情報を、どうやって販促ツールに落とし込めばいいのかは、事例がたくさん載っているので、そのステップに沿って作るだけ。
新規顧客の獲得だけではなく、リピート顧客に高単価商品を勧めたり、関連買いを高めたり、休眠顧客を掘り起こしたりなど、ケースごとに活用例が紹介されているので、具体的にイメージしながら広告を作ることができます。
インターネットが普及した現代では、企業に頼らずとも、個人で広告展開ができる時代。チラシやDMの他、ホームページや店頭POP、ブログやFacebook、メルマガなど、すべての販促ツールでA4アンケートから得られた情報を活かせるので、個人事業主の方にもオススメの本です。
店頭で見たPOPのうたい文句が素晴らしく、気づけばレジでお買い上げをしていたり、Webで見た読者の書評につられて、つい本をポチッと購入してしまったり、ということは私自身、よくあります。
低予算でターゲットの心に響く販促ツールを作る技術、ビジネス現場でたくさん活かせそうですよね。マーケティング担当者のみならず、商売に携わる方、販売員の方など、多くの人に手にとってもらいたいと思う1冊でした。
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