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運用型広告時代の要!トレーディングデスク最前線(AD)

全デジタル広告の5%が“不正広告”!? 広告主とメディアの収益をかすめるアドフラウドへの真摯な対策を

マーケターの意識改革でアドフラウドは根絶できる

株式会社エスワンオーインタラクティブ 代表取締役社長 高瀬大輔氏

高瀬:おっしゃるとおり、広告主の方はアドフラウドに対してもっと強い意識を持ち、排除することに向き合うべきだと考えています。これは投資している範囲や規模に関係なく、すべての広告主に共通する課題です。「ネット広告には少額しか投資していないから関係ない」ではなく、そういう無関心の積み重ねが、マーケットの健全化を阻むハードルになると思いますし、逆に「排除しよう」という意識で向き合えば、こうした不正を崩す一角になるでしょう。

高頭:インターネット広告の場合、配信先まで含めてチェックしている広告主のマーケターは少ないでしょうね。そのため、掲載面については広告代理店に一任しているケースが多いようです。

高瀬:ただ、アドフラウド業者の原資がどこから来ているかといえば、それは広告主が払った広告費なんですよ。だから起点になるマーケター自身が蛇口を止めれば、必然的にアドフラウド業者を根絶することにつながります。結果として、自分たちの広告費を健全に使うことになります。今、僕らはその間に入って止めている状態ですので。

高頭:DSP事業者も、パフォーマンスが悪いメディアは切るなどできる限りのことはやっているんです。ただ、DSPはSSPからRTBに関する情報を受け取っているのですが、RTBのプロトコルではかなりの情報が削ぎ落とされているので、DSP側で配信するか否かの判断を全てすることは難しいでしょう。そこで、SSPやDMP、そしてエスワンオーインタラクティブさんのように運用側で全方位的に対応しなければならないんです。

Momentumが実現するアドフラウド対策

Momentum株式会社 代表取締役 高頭博志氏

高瀬:Momentumさんのソリューションでは、どのような仕組みでアドフラウドを防ぐのでしょうか?

高頭:当社はフラウドをインプレッション時に検知する要素技術を持っており、そのエンジンをDSPベンダーに提供しています。具体的にどういうものかといえば、例えばBOTからのアクセスがあると、そのIPをリアルタイムで特定し、DSP側と連携することでブラックリストに登録し、不正なトラフィックを排除しています。DSPベンダーとの連携以外ですと、あるDMPベンダーと提携し、そのオーディエンスデータからBOTを排除することを始めました。

高瀬:オーディエンスデータの中にもBOTがいるんですね。

高頭:実はBOTも進化していて、ブランドのページを訪れて優良ユーザーと思い込ませるような巧妙なプログラムもあるんです。この例は、そういう紛れ込んだBOTを排除して価値の高いユーザーに適正に広告を届ける取り組みです。

高瀬:いたちごっこですね。

高頭:まさにそうなんです。当社が持っているのは要素技術なので、これを活用して市場を健全化するためには、いろいろなプレーヤーの方と協業しなくてはなりません。

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アドフラウドのブラックリストは広告主の資産になる

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この記事の著者

岩崎 史絵(イワサキ シエ)

リックテレコム、アットマーク・アイティ(現ITmedia)の編集記者を経てフリーに。最近はマーケティング分野の取材・執筆のほか、一般企業のオウンドメディア企画・編集やPR/広報支援なども行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2016/10/14 11:00 https://markezine.jp/article/detail/25150

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