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USEN、映画投資ファンドを解散

 USENは、1月22日に行われた取締役会で、子会社であるUD第1号投資事業有限責任組合の解散を決定した。UD第1号投資事業有限責任組合は、総合コンテンツファンドとして2006年1月に設立。ファンド規模は300億円を上限とし、USENが109.5 億円(36.5%)、子会社であるギャガ・コミュニケーションズが30 億円(10%)を、また大和証券グループが150 億円(50.0%)をそれぞれ上限として出資するとしていた。

 これらの資金をもとに、無料ブロードバンド放送サービス「GyaO」およびギャガ・コミュニケーションズ向けのオリジナル製作コンテンツ拡充を目的として、映画製作や海外での投資製作を行っていく予定だった。2年間の間に数本の映画やアニメなどに投資を行ったが目立った成果は得られず、今後のコンテンツ調達方法を検討した結果、有限責任組合員の全員一致の同意があったことにより解散を決定したという。最終的に発表された出資金の総額は60億円だった。

 日本国内では、映画ファンドとして、「やじきた道中 てれすこ」「オリヲン座からの招待状」「蟲師」などに出資したジャパン・デジタル・コンテンツ信託の「シネマ信託」や松竹の「忍-SHINOBI」の製作のために設立された「忍-SHINOBIファンド匿名組合」などがあるが、興行成績によっては元本割れするものも出ている。

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2008/01/23 15:42 https://markezine.jp/article/detail/2531

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