電通と電通テックは、2017年1月4日付で事業再編を行う。これは、プロモーション領域における成長戦略を加速させるため。具体的には電通本社のイベント&スペース・デザイン局と電通テックのイベント&スペース関連部署を統合し、現在の電通テックを「株式会社電通ライブ」に改組改称するとともに、新たに「株式会社電通テック」を設立する。
電通ライブでは、従来のイベント&スペース開発業務に加え、新たな戦略領域として次の4つのビジネスに取り組む。
- 最先端のデジタルテクノロジーを用いた体験価値の向上
- ライフスタイルマーケティング視点の店舗開発やオペレーション
- 投資型のイベント&スペース開発
- 次世代型のシティブランディング
また、従来「電通テック」が提供してきた販促プロモーション事業は、新会社「電通テック」を設立し、各種キャンペーン作業のデジタル化など、デジタルマーケティングに対応できる制作・実施体制へと転換させる。そのために、新生「電通テック」は、従来型の販促プロモーション業務に加え、次のデジタル起点型のプロモーション業務を強化・拡充する。
- デジタルマーケティング・プロモーション:データドリブン型のマーケティング運用業務と、関連するデジタルプロモーション・サービスの提供
- ダイレクトマーケティング:オウンドメディア、ECなどのダイレクトマーケティング・サービスの制作と運用
- CRM:顧客データや購買データをベースに、ロイヤルカスタマーの育成施策を推進
- UXデザイン:映像開発やコンテンツ活用による顧客体験型のデジタルプロモーション・サービスの提供
- キャンペーン運用のデジタル化:スマートフォンやウェブを活用した、キャンペーン運用のデジタル化
- デジタルクリエーティブ制
同事業再編は、今年7月にデジタルソリューション領域専門のグループ会社として発足した電通デジタルと同じく、顧客のマーケティング活動において重要度を増す領域に対する、提供価値向上を目的とした国内事業戦略の一環。
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