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LINE Ads Platformは運用型広告の主流となれるか

オリックス銀行が語る、LINEの運用型広告で得た恩恵

出稿を待ちわびていた理由とは

MZ:今回、LINE Ads Platformに出稿しようと思った背景を教えてください。

高畑:元々、正式ローンチ当初はLINEの掲載基準の関係で配信することができませんでした。ただ、LINEは使っていない人はもういないのでは、と感じてしまうくらいアクティブユーザーの多いメディアだと思っていたので、当初から早く出稿したいと思っていました。

MZ:この声を受けて、LINEは掲載基準の変更を発表したわけですね。

池端:オリックス銀行様をはじめ、カードローンのサービス訴求をしたい企業は多く、その他にも通販コスメや健康食品を展開する企業からもニーズがありました。

 我々としては、ユーザーとの親和性や出稿に対する反響を鑑みたうえで、相当お待たせしましたが、2016年9月に掲載基準の一部を変更しました。その後、多数企業からの出稿があり、クライアントのジャンル比率が大きく変わりましたね。

MZ:以前はどのような比率だったのですか。

池端:9月の変更までは、コスメやアプリに関するクライアントが半数近くを占めていました。しかし、変更後に、金融や通販コスメ、健康食品に関する企業様から出稿いただけるようになり、幅広い業種の広告が表示されるようになりました。

配信のポイントは「接触態度」と「フォーマット」

MZ:配信に際して、意識した点はありますか。

高畑:二つありますね。一つは、LINEの接触態度を考慮するということです。現在、タイムラインとLINE NEWSの広告枠に対し配信することができますが、この広告枠を閲覧するときLINEユーザーは、情報収集をしたいという意識だと思います。

 そのため、ディスプレイ広告のように、広告色を前面に押し出してしまうと、ユーザーに違和感を与えてしまいます。そこで、弊社は掲載面になじむデザイン、コンテンツを読みに来ているユーザーが読みたくなるクリエイティブを心がけました。

 また、クリエイティブの「鮮度」を保つことも意識し、スピーディーに差し替えるようにしています。

MZ:クリエイティブの鮮度に関しては、前回取材したセプテーニさんも同様のことをおっしゃっていました(詳しくはこちら)。もう一つは何でしょうか。

高畑:もう一つは、フォーマットの違いを意識するということですね。静止画バナーと動画では入札方法も異なり、カードローンという商材にとってどちらが適しているフォーマットなのかわかりません。そのため、静止画バナーと動画のクリエイティブを複数用意し、配信開始当初から徹底的に検証しました。

MZ:入札方法が違うとはどういうことでしょうか。

池端:それは、課金形態の違いを指していますね。LINE Ads Platformでは、静止画バナーはCPC課金、動画はCPM課金で基本的に入札を行っています。

 また、高畑さんがおっしゃっていた静止画と動画、どちらが合うかを検証するということは素晴らしいですね。LINE Ads Platformは、既に動画の配信割合が半数近くになっている中、静止画のみで試行錯誤しているお客様も多い。ただ、動画で高パフォーマンスを上げる企業は確実に増えていますので、両方試してどちらが向いているのか検証するのは、とても重要な視点かと思います。

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これまで接触できなかったユーザー獲得に貢献

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/01/30 10:00 https://markezine.jp/article/detail/25943

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