これまで接触できなかったユーザー獲得に貢献
MZ:ちなみに、動画と静止画だと、どちらのほうがよかったですか。
高畑:動画ですね。レスポンスが高く、獲得に対する貢献度が明らかに高かったです。また、静止画も含めてですが、出稿を開始してから多くのお申込みを頂き、他の媒体ではリーチできなかった方々にもアプローチできたと実感しています。このリーチ力の高さには驚き、とても価値を感じました。

MZ:池端さんにお伺いしますが、LINE Ads Platformを出稿している企業から、新規にアプローチしやすいという声は上がっていますか。
池端:獲得した顧客のうち、70%から90%が新規顧客だったという声もありましたので、新規顧客への訴求に繋がっている印象はあります。
MZ:新規層にアプローチできるという点以外で、他の広告より魅力に感じた点はありますか。
高畑:LINEスタンプの購買履歴や公式アカウントのフォロー状況などを活用したターゲティング機能があるのはとても魅力的ですね。弊社としては、LINEをよく利用しているユーザーの特徴を分析し、その上でターゲティングをしていきたいです。
池端:多くの企業が運用することで、ターゲティングの精度は確実に高まっています。我々としても、今後は年齢や性別といった属性以外、特に趣味嗜好にまつわるターゲティング精度を高めたいと思っています。毎日何度もログインし、様々な行動をしているプラットフォームだからこそ、我々でなければ得ることのできないデータもあるはずなので。
ターゲティングの拡充と自社データとの連携に期待
MZ:今後のLINE Ads Platformに対する要望はありますか。
高畑:ターゲティングの幅がより広がるといいですね。また、弊社のデータと連携し、お客様のニーズを捉えた広告配信も行えると嬉しいです。
池端:ターゲティングに関しては拡充を進め、精度も上げていく取り組みを続けています。さらに、各企業が保有するデータと連携した配信もメリットが大きいため、今後実現する可能性は十分にあります。
MZ:最後に、今後の展望をお願いします。
高畑:LINEに関しては、お客様とのコミュニケーションの場としての活用を進めたいですね。弊社には店舗がないため、顧客接点が電話やメール、Webでの問い合わせと限られています。
そこで、LINEへの広告出稿だけではなく、LINEを通じてお客様からのお問い合わせを可能にしたり、成約して頂いたお客様のサポートができたりなど、新しいコミュニケーションの形を模索したいと考えています。
MZ:マーケティング全体ではいかがでしょうか。
高畑:新規顧客獲得ばかりに目がいくと、CPAに偏った施策を選択しがちです。そうではなく、お客様がどういった経路をたどっているのか、アトリビューション分析もさらに発展させ、各媒体を正当に評価していく仕組みをより強固にしていきたいと思います。