博報堂の自主開発型クリエイティブ・ラボ「スダラボ」と博報堂アイ・スタジオのビジネス開発組織「広告新商品開発室」および日本マイクロソフトは連携して、アウトドアメディア&ターゲティング広告配信システム「Face Targeting AD(フェイスターゲティング・アド)」をスダラボの第6弾プロトタイプとして開発した。
従来のアウトドアメディアは、送り手側が用意した広告を、その広告の前にいる人が誰であっても一様に同じ表示をしてきた。一方「Face Targeting AD」は、駅や街中に設置された鏡型のデジタルサイネージが、鏡の前に立った人の年齢や性別、顔の特徴や表情を読み取り、クラウド上のマイクロソフトのAIがその人のその時の気分や健康状態を分析、その状態に最適な商品やサービスの広告を提示する。
例えば、疲れているときに栄養ドリンクを画面の中に提示したり、悲しそうにしている表情ならば感動的な映画の動画広告を表示したり、その人に合ったの商品やサービスの広告を「2WAY=インタラクティブ」に出しわける。
また、動画および静止画広告の表示のみならず、鏡の中に映った顔をバーチャルに変化させることで、メガネをかけたり、泣き出したり、シワがふえたりするような、鏡の特性を活かした演出が可能になっている。
博報堂のスダラボは「Face Targeting AD」のコンセプトおよび、演出を含めたクリエイティブ全般を、博報堂アイ・スタジオの広告新商品開発室は顔認証の技術開発および特徴別の広告配信システムの開発および鏡型アウトドアメディアの設計を、日本マイクロソフトはクラウドプラットフォームサービスMicrosoft Azure上のAIサービス「Microsoft Cognitive Services」の実装などの技術開発サポートを担当し、今回のプロトタイプが実現した。
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