DeNAはキュレーションプラットフォームサービスをめぐる不祥事に関連して、2016年12月に設置された第三者委員会による調査報告書を受領したことを発表した。
調査報告書では、キュレーション事業の一部に法令上および倫理的な問題があったことが指摘された。問題の背景として、同社がiemo社およびペロリ社の買収によりキュレーション事業へと新規参入する段階で、同事業に関する分析・議論が十分に行われず、事業リスクが適切に把握されなかったこと、キュレーション事業においては事業運営に対する「自己修正」を妨げる要因が複数存在していたことなどを挙げている。
同社は今後の再発防止策として、トップマネジメントの強化、取締役会による業務執行に関する監視、コンプライアンス・管理体制の強化、抜本的な意識改革を掲げた。これと関連して、3月13日付の取締役会にて南場智子氏が代表取締役会長兼執行役員に選定されたことも明らかにされた。代表取締役を、従来の代表取締役兼CEO守安功氏1名の体制から、南場氏との2名体制へと変更することになる。
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