ラグジュアリーな訴求や映画のような体験も創り出せる
――「GIFMAGAZINE」のクリエイターさんには、どんな方がいますか?
大野:映像のプロから、マンガ家まで様々なクリエイターが参加してくれています。私はよく「GIFは映像の最小単位」だとお話しするのですが、GIFは短いので映像の専門家でなくても参入するのが簡単です。手描きのイラストレーターやフォトグラファーのような静止画専門の方でも、数枚をつなげればGIF動画にすることができますから。
ラグジュアリーな雰囲気からお笑いネタのようなものまで、多彩な表現ができるため、ファッション・動物・グルメ・漫画など、様々なジャンルで投稿されています。
――GIFのクリエイティブ面での魅力はどのようなところにあるのでしょうか。
大野:パッと見はただのラーメンの写真でも、アニメーションで湯気を動かすことで、より美味しそうに見せることができます。レンズに水滴を飛び散らせて撮影した、ピンク色の花を握りしめる手の画像も、別アングルのカットをつなげて滑らかに動かすことで、水滴が張り付いた回転するガラス壜をのぞき込むような感覚を惹起したり。リアルタイムで撮影しただけの映像ではないからこそ、作者の視点が凝縮されるんですよね。
ループされる特徴を使って、髪を揺らし振り向きざまにウインクを投げかけ続ける女性や、水が落ちているのにいつまでたってもコップがあふれないなど、あえて違和感を出すことで、視聴者を惹きつけることもできる。不思議と見入ってしまうんです。こうした効果を駆使して、記憶に残るクリエイティブを作ることができるのは、GIF動画の魅力のひとつでしょう。
インパクトが強いため、TwitterをはじめとするSNSでも拡散されやすい。ジワジワとコンテンツが流通していくのは、GIF動画ならではだと思います。
芸能事務所やテレビ局の公式コンテンツも続々登場
――最後に、今後の展望についてお聞かせください。
大野:現在、「GIFMAGAGINE」のプラットフォームを大きくしていくために、芸能事務所やテレビ局、出版社やスポーツクラブ、アニメ制作会社など、コンテンツをお持ちの企業とどんどん提携を進めているところです。
同時に、広告主様の商品やサービスをよりよく伝えられるクリエイターを増やす施策もどんどん仕掛けていくことで、企業のみなさまに活用していただきやすいメディアへと成長していきます。
――公式コンテンツが増えることで、オーディエンスもクリエイターもさらに層が厚くなりそうですね。今後の動向も注目しています。今日はありがとうございました!