Instagramで女性のバズを生む、3つの普遍的インサイトとは
そもそも「口コミマーケティング」が、いつの時代でも女性の心をつかみ行動を促す上で最も有効的な施策であるのには、理由があります。それは、「マネたがり」「群れたがり」「自慢したがり」という女性特有ともいえる普遍的なインサイト傾向と合致しているためです。Instagramにおいてもこの3つの普遍的インサイトとInstagramの特性を掛け合わせることで、戦略的にバズを生み出すことが可能となるのです。

1.「マネたがり」→マネしたくなるコンテンツ
幼少期に「○○ごっこ」を好むように、女性には少し背伸びをして憧れの対象を「マネたがる」というインサイト傾向があります。この欲求を満たしInstagramで女性たちのバズを生むためには3つの要素が必要になります。それは、Instagramで映える写真が撮影できる“インスタジェニック”、コスト面と時間面での“手軽さ”、マネしながらもオリジナリティを出せる“自由度”です。
Instagramきっかけでブームとなり、メディアにも多く取り上げられ書籍まで発売された、具だくさんのサンドイッチ「わんぱくサンド」はこの要素を押さえていました。そのカラフルでボリューミーな見た目が“インスタジェニック”であるだけでなく、家にあるものをなんでも具材にしてアレンジできるという“手軽さ”“自由度”を兼ね備えていたことからInstagramでバズが発生した事例といえます。
2.「群れたがり」→「#(ハッシュタグ)」で“コミュニティ感”を創出
コミュニティに属することを好む「群れたがり」なインサイト傾向も女性特有かつ普遍的なものの1つといえます。このインサイトをくすぐるには戦略的に「#(ハッシュタグ)」を活用することが有効です。
Instagramでは定番となった、「#お弁当作り楽しもう部」「#幸せの食卓部」のような「#○○部」や、「#写真好きな人とつながりたい」のような「#○○好きな人とつながりたい」はまさに、このハッシュタグをつけることで知らない誰かとつながり、コミュニティに属したような感覚をもたらすことから、常にハッシュタグトレンドの上位にランクインするほどの人気を得ています。
3.「自慢したがり」→“編集余地”により「ユーザー編集型バズ」を狙う
「自慢したがり」は、自己顕示欲や承認欲求のみならず、良い情報は人に教えてあげたいという「教えたがり」な母性本能にも由来するインサイト傾向であり、女性が口コミという行動をする上での根幹ともいえます。一方でその情報にオリジナリティがあればあるほど、その欲求はかき立てられます。
そもそもInstagramの魅力の1つは、写真を“手軽におしゃれに編集”できる点にあり、 それだけで「自慢したがり」のインサイトを十分に捉えているといえます。ただ、さらにバズを起こすには、商材やコンテンツそのものにユーザーが“編集する余地”のあることが重要となります。
例えばヘアケア商品の「ボタニスト」は、シンプルなパッケージデザインに加え、容器も中身も透明で背景まで透けて見えるという、まさに撮影・投稿する上で“編集余地”に溢れた商材でした。それにより各々の世界観で編集された投稿がInstagramに溢れ、「ユーザー編集型」のバズを生み出したといえます。