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【別所哲也×本田哲也】Wテツヤが語るこれからのブランドとブランデッドコンテンツ

改めてブランドとは?

別所:そもそもブランドとは何か? それを本田さんにも伺いたいのですが。僕自身は、ブランドやブランドコミュニケーションって、結局のところストーリーテリングや人間で言えばアイデンティティのようなものではないかと思っています。

 俳優だとパーソナルヒストリーというのを与えられた役で作ります。経歴や思い出を自分の中で積み上げていくことです。ドラマの表には出てこない部分でも、パーソナルヒストリーを取り込んでおくことで、立体感あるキャラクターになるのです。企業においては、会社の歴史や商品の開発物語などがそれに当たるものかなと。

本田:ブランドについては様々な定義、解釈がありますが、確かに企業におけるパーソナルヒストリーを集約したものとも言えるでしょう。

 いろんなブランドの方とお仕事してきて気づいたことがあります。ブランディングでやるべきことはたくさんあるわけですが、逆にやらないことで伝わることもあるということ。それも人間と一緒で、Aさんという人がいて、いかにもAさんがやりそうなことがある一方、絶対にそれはやらないということもある。それによって「Aさんとはそういう人」というイメージが形作られていく。

ブランディングは他人事ではない

別所:「うちにはブランドなんてそんな大層なものはありませんよ」と思っている企業もいっぱいありますよね。でも本当は、どんなに小さな会社にだってストーリーやブランドはある

本田:パーソナリティのない人間はいないわけですから、企業には必ずブランドはあるはずです。言語化すれば「らしさ」でしょうか。その企業らしさ、ですね。「会社のらしさはなんですか?」という問いかけがそのままブランドになる

 「ブランディングをやりましょう」と言うと、急に大げさな感じになっちゃう。「ブランディング=大きな広告をやること」といった捉え方になってしまっているところがあるのは残念です。ラグジュアリーブランドのイメージが強いんですよね。

別所:いろんな企業がもつ「らしさ」と社会をつなげる物語作りをブランデッドムービーでやっていければいいなと思います。

本田:「らしさ」を伝えるためには、自分に関係あると思ってもらえるような物語が必要になってきますね。そして、きちんと伝わったかを測る仕組みも欠かせません。ブランデッドコンテンツやムービーに取り組む意義を明確にするためにも、効果測定まで含めて設計することが重要です。そのためにも――

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ブランデッドコンテンツの効果をどう見ていくべきか?

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この記事の著者

市川 明徳(編集部)(イチカワ アキノリ)

MarkeZine編集部 副編集長
大学卒業後、編集プロダクションに入社。漫画を活用した広告・書籍のクリエイティブ統括、シナリオライティングにあたり、漫画技術書のベスト&ロングセラーを多数手がける。2015年、翔泳社に入社。MarkeZine編集部に所属。漫画記事や独自取材記事など幅広いアウトプットを行っている。
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※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/08/01 10:00 https://markezine.jp/article/detail/26743

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