SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究

「消費者の“素”に一番近いところでコミュニケーションを取る」LUXが語る、ライブ動画


 昨今、SNSのプラットフォーム上でライブ動画を配信する流れが加速している。その流れをマーケティングでも活かそうと考えたのが、ユニリーバのヘアケアブランド「LUX ルミニーク」の #バスタイムトーク というライブ番組だ。本記事では、「LUX ルミニーク」を担当する板倉拓摩氏にライブ動画をマーケティングに活用するメリットを聞いた。

ブランドと消費者の距離を密接にしたい

MarkeZine編集部(以下、MZ):今回はライブ動画の活用事例についてお伺いします。まず板倉様のプロフィールを教えてください。

板倉:現在、ヘアケアのブランドであるLUXのマーケティングを担当しています。我々の会社のブランド担当者は、製品開発から発売後のマーケティング施策まで統合的に見ていく必要があるので、私も同様のミッションを背負っています。

ユニリーバ・ジャパン・サービス株式会社 マーケティング-ホーム&パーソナルケア<br />アシスタントブランドマネジャー ラックス ヘア 板倉拓摩氏
ユニリーバ・ジャパン・サービス株式会社 マーケティング-ホーム&パーソナルケア
アシスタントブランドマネジャー ラックス ヘア 板倉拓摩氏

MZ:ルミニークはどういったブランドなのでしょうか。

板倉:ノンシリコンシャンプーのブランドで、ノンシリコンの中でも少し高い価格帯の領域で戦っていきたいというところから2012年に誕生しました。これまでのLUXのブランドで獲得できていなかった新規のユーザーに使ってもらうのがブランドの役割です。いくつか競合がある中で、ノンシリコンの中ではナンバーワンのブランドであると自負しています。

MZ:今回どのような経緯のもと、ライブ動画を採用するに至ったでしょうか。

板倉:ブランドと消費者の距離を近づけたいと思っていたのが大きいですね。昨年のラックスの別ブランドでの実績もあり、ライブ動画にはその距離を埋める力が備わっていると仮説を立てていました。どうしても、TVCMやネット広告の動画素材だと作りこみすぎてしまう。今回の施策を通して消費者の方々には、リラックスしてもらいたいというコンセプトもあったので、そういった観点からもライブ動画が適していると考えました。

ライブ動画が持つ「お祭り感」

MZ:ライブ動画の施策のメリットは距離の近さということですね。

板倉:広告としてライブ動画を捉えた時、特定の時間しか閲覧できないことから、リーチさせることは難しいと思っていました。しかしながら、それよりも消費者との距離を縮められる可能性に投資をしたかったんです。

 また、今回4回放送を行う中で、回を追うごとに盛り上がりが大きくなり、特にライブ中に可視化される視聴者の反応もコンテンツの一部になってくるので、個人的にはお祭り感があって良いと思っています。施策に対する投資の仕方も事前に盛り上げや、放送後のフォローアップなども含めて試行錯誤しましたね。

MZ:ライブ動画を単発ではなく、複数回配信しようと思ったのは、どうしてでしょうか。

板倉:キャンペーンを行う以上、1回だと評価がしづらく意味がないと思っていました。初めての試みで、コンテンツの内容もきちんと固まっていなかったため、施策のPDCAを回しながら知見を貯めていきたいという狙いもありました。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
インフルエンサーを起用しより距離感を縮める

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2017/07/26 19:23 https://markezine.jp/article/detail/26839

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング