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Instagramで売れてる商品、話題のスポットはどうして生まれたのか?

Instagramがきっかけで人が集まる?人気になった観光スポットの事例に学ぶ

観光地が取り組むInstagram活用例

 さて、ここまでは事例としてInstagramで自然と話題になった観光スポットをご紹介してきましたが、次に観光地が積極的に仕掛けているInstagramの施策をご紹介します。

 まずは、小笠原観光局の取り組みです。小笠原観光局では#ogasawaloveというハッシュタグを掲げて小笠原を愛する人の告白を募っています。この企画には小笠原に訪れた方や小笠原在住のダイビングガイドさんなど様々な方が投稿に参加しています。観光客だけでなく在住者も巻き込み、その土地の魅力を発信する取り組みとなっているのがポイントです。

 香川県丸亀市でも、#marucameraというハッシュタグを掲げて丸亀市の魅力発信を訴えかけています。丸亀市では「にこにこウォーク」や、「おしろまつり」などの地域イベントでもInstagramのフォトコンテストを開催し、イベントごとに#marucameraと#イベント名といった投稿の促進を行うことで、ユーザー参加型の企画を進めています。

 また、#marucameraで集まったユーザー投稿を公式のInstagramアカウントで紹介するといった運用も行っています。

 この他にも、神奈川県平塚市では#hiratsukagood、静岡県熱海市は#わたしの熱海と題して観光客や、在住者にその土地の魅力を発信させる取り組みを行っております。FacebookやTwitterよりもInstagramの活用は多くの参加者を募りみんなで盛り上げる取り組みが多く見受けられます。

観光地のInstagram活用で抑えるべきポイント

 さて、最後のまとめに入ります。ここまで、自治体や観光協会がなぜInstagramを活用すべきか、どのようなスポットが話題となり、どういった取り組みが行われているかをご紹介してきましたが、最後に観光地のInstagram活用で抑えるべきポイントを3つご紹介します。

 1つ目のポイントは、みんなで盛り上げる企画を考えることです。事例でも取り上げたように、街や観光地のハッシュタグを掲げ、その土地に遊びに来た観光客も長く住んでいる在住者も巻き込む企画を行うことでたくさんの情報発信を行いましょう。

 FacebookやTwitterと違いInstagramは公式アカウントにフォロワーをつけていくだけでなく、多くの一般ユーザーの投稿で話題を作れるSNSです。たくさんの協力者を集めることで大きな発信力が得られます。

 2つ目は、既に投稿が集まっている地元の資産はないか確認することです。Instagramはユーザーが自然に投稿してくれる媒体です。自分たちが知らないところで投稿が盛り上がっているスポットがあるかもしれません。話題になっていそうな地元のスポットを、ハッシュタグ検索などで探し、少しでも盛り上がっているものがあればそのスポットをフックによりフォトジェニックな企画を考えてみるのも良いかもしれません。

 最後のポイントは、協力者を集めることです。観光地のInstagramプロモーションの肝はその土地にいる方の投稿数をいかに増やすかです。逆にいえば、そこにいない方々ではその土地の魅力を撮ることはできません。

 居住者に対し、今Instagramでこのような取り組みをしていて魅力的な写真を集めたい旨を、たとえば地域の回覧板と一緒に広報誌で依頼したり、観光客の方が泊まる宿泊施設や交通機関などで紹介したりするなど、いかにその土地にいる方へ協力頂けるかがInstagramプロモーションの鍵となるでしょう。

 いかがでしたでしょうか? 第3回となる今回は地方創生でも盛り上がる観光集客においていかにInstagramを活用すべきかをご紹介してきました。多くの観光資源をお持ちの自治体や観光地の皆さんにとって、Instagramの活用は地元の魅力発信から観光集客につなげる新たな一手となるのではないでしょうか。

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この記事の著者

松重 秀平/テテマーチ株式会社(マツシゲ シュウヘイ)

 2015年6月に創業したテテマーチ株式会社にてSNS事業の立ち上げを行う。現在はサブスクリプション型のSaaSであるInstagram分析ツール「SINIS(サイニス)」のグロースおよび、SNSの研究チーム「サキダチラボ」の所長を務める。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/08/04 10:00 https://markezine.jp/article/detail/26892

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