すべてのきっかけは……スケベニンゲン
――それではまず、お名前と年齢、職業を教えてください。
安居良基(やすい・よしき)34歳、会社員です。
――世界の珍名所をまわろうと思ったきっかけは何ですか?
小学生の頃から地図を見るのが好きで、特に変な地名を見てはワハハと笑って喜んでいました。それから大学の卒業旅行で実際に行ってみようと思って、オランダの「スケベニンゲン」に行ったのが始まりです。そこで珍名所の面白さに目覚めて、他の場所にも行くようになりました。

――学生のころから興味を持たれていたのですね。
高校のテストで地名を答える問題があったのですが、さっぱり分からず「エロマンガ島」と書いたんですよ。後日先生からテストが返ってきて、答えの横にふざけるなと書いてあったので、地図をもって「本当にある地名なんです」と抗議に行きました。先生はなるほどと感心していましたね(笑)。
――ははは、面白いエピソードですね。今まで何か所くらいの珍名所を回ったのですか?
海外で約20か所、日本で70か所くらいです。会社の正月休みなどを利用して行っています。
――外国など実際にその場所に行ってしまうのがすごいですよね。
地図だけで調べるより、行ってみた方が、実感があって面白いですよ。とくに外国の観光地化されていない所に行くと、その国のありのままの姿を肌で感じることができますから。
――なるほど。でも、世界中を回るにはお金もかかると思いますが、自腹ですか?