※本記事は、2017年10月25日刊行の定期誌『MarkeZine』22号に掲載したものです。
駅メディアの接触率とは?
はじめに、普段見ている広告について複数回答で確認した。高い接触率を示した上位3位は「テレビCM」72%、「電車の車内広告」54%、「スマホで見るネット広告」38%だった。駅メディアである「駅にあるポスター・看板」は37%で、スマホやPCで見る「ネット広告」と同程度の接触率となっている(図表1)。
「電車の車内広告」「駅にあるポスター・看板」はその接触率の高さから、テレビCM、新聞、ラジオ、雑誌に続く「第5のマスメディア」と呼ばれることがあるが、今回の調査結果からも、高い閲覧率であることがうかがえる。
次に、「駅にあるポスター・看板」の閲覧率を性年代別に深掘りをすると、女性は男性よりもわずかに閲覧率が高く、その中でも女性の10代〜20代の閲覧率が5割に上り、「電車の車内広告」の閲覧率も7割と高かった(図表2)。
駅の利用頻度との関係を見ると、10代の女性のうち7割が1日に1回以上駅を利用していることから、交通広告との親和性の高さがうかがえる。「駅にあるポスター・看板」を使用したコミュニケーションは10代〜20代の女性に向けた内容が向いているのかもしれない。
ただし、ポスター・看板の閲覧率は利用している駅の影響を大きく受けると思われるため、推測の域に留まる。女性の10代〜20代の閲覧率が高い一方、駅にあるポスター・看板の閲覧率が最も低いのも女性で、女性30代は3割を下回る。また、1日に1回以上駅を利用している割合も3割を下回り、2割強は駅の利用頻度が月1回未満であった。
▼調査レポート
『駅の広告はどのくらい見られているの?駅メディアに関する調査』(HoNote)