トーマツは、日本国内のテクノロジー・メディア・通信業界(以下、TMT業界)の企業を対象にした、過去3決算期の収益(売上高)に基づく成長率のランキング、「デロイトトウシュトーマツリミテッド2017年日本テクノロジーFast50」を発表した。
ランキングの1位は、個人の得意を売買するスキルのフリーマーケット「ココナラ」を運営するココナラが、過去3決算期の収益に基づく成長率1,252%を記録。2位は飲食店向け予約顧客台帳サービスを提供するトレタが成長率1,244%を、3位には資産運用に関する総合プラットフォームを運営するZUUが成長率1,151%をそれぞれ記録し、ランクインした。
【デロイトトウシュトーマツリミテッド2017年日本テクノロジーFast50ランキング 上位10社】
1位 株式会社ココナラ/成長率1252.39%
2位 株式会社トレタ/ 成長率:1243.69%
3位 株式会社ZUU/成長率:1150.62%
4位 株式会社マイネット /成長率:584.72%
5位 株式会社PKSHA Technology /成長率:315.46%
6位 株式会社ジーニー /成長率:302.93%
7位 株式会社グッドパッチ/成長率:259.06%
8位 株式会社チームスピリット/成長率:211.83%
9位 株式会社ウフル/成長率:202.78%
10位 アライドアーキテクツ株式会社/成長率:177.52%
2017年度ランキングの傾向 AI事業を展開する企業が多数ランクイン
受賞企業50社の3決算期売上高成長率の平均値は201%、成長率100%以上の企業が32社と受賞企業全体の64%を占める結果に。事業領域別の構成比を見ると、最も多かったのはソフトウエアの19社で全体の38%、2位がメディアで32%、3位が通信で18%だった。
また今回受賞企業の中で、AIを事業に取り入れている企業は19社(ソフトウエア7社、メディア9社、通信3社)に上った。IoT、フィンテックなどと併せて、TMT業界のトレンドを体現する企業が多く入賞する結果となった。
売上高50億円以上の受賞企業が増加
受賞企業の売上高規模の内訳では、売上高50億円以上の企業の受賞件数が増加傾向にあり、今回は全体の38%と4割に迫る企業数だった。売上高規模の構成比は売上高50億円未満の企業が過半数を占める傾向は続く一方で、全体的に売上高は拡大基調にあり、今後も規模拡大が見込まれる企業が複数あると推察される。
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