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『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

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MarkeZine Day Special in Tohoku(AD)

これからデジタルに臨む企業必見!本気でデジタルマーケティングに取り組むための戦略・組織作りのポイント

 デジタルマーケティングに本気で取り組むためには、戦略とそれに合わせた組織づくりが欠かせない。「MarkeZine Day 2017 Special in Tohoku」では、TATEITOの平野考宏氏をモデレーターに、アンダス 前田哲郎氏、アブソルートワン 本松慎二郎氏、アイアンドシーパートナーズ 杉山純一氏とデジタルマーケティング業界で道なき道を切り開いてきた3社が登壇。自らの経験を振り返りながら、デジタルに挑むマーケターに対するヒントを提供した。

デジタルとの出会いを、どうやって「実行」に結実させたか

平野:変化の早いデジタルマーケティングの世界において、組織としてその変化に対応し、価値を提供し続けることは容易ではありません。

 本日ご登壇いただいたお三方は、経営者として自分の会社でデジタルに取り組み、成果をあげてきました。そこにはどういう道のりがあったのか、事例としてお話しいただこうと思います。

 では早速ですが、まずは皆さん自己紹介をお願いします。

左から、TATEITO株式会社 平野考宏氏、アンダス株式会社 前田哲郎氏、株式会社アブソルートワン 本松慎二郎氏、株式会社アイアンドシーパートナーズ 杉山純一氏
左から、TATEITO株式会社 平野考宏氏、アンダス株式会社 前田哲郎氏
株式会社アブソルートワン 本松慎二郎氏、株式会社アイアンドシーパートナーズ 杉山純一氏

前田:アンダスの前田です。僕自身は1990年から10年ほど、情報通信販売大手でテレマーケティングに従事したのちWeb制作会社に入り、サイトの新規制作やリニューアルの提案などをしていました。

 その会社では制作だけ請け負っていたのですが、納品後にお客さんから「アクセスがない」「モノが売れない」と相談されることが増えてきました。そこで独自にネットの広告メディアに問い合わせして契約結んでメニューを作ったりして、集客のサービスをやり始めました。それが、SEOとかリスティング広告が出始めた2003年頃です。

 お客さんも喜んでくれて手ごたえを感じていたのですが、その制作会社の代表は制作しかしないというスタンス。でも僕は本当にクライアントが求める成果を出せる会社をやりたいと思いました。

 そこで、デザイナー・エンジニア、そして戦略設計するプランナーの3者がひとつにいる会社を作りたいと思って立ち上げたのが、今代表を務めているアンダスです。Webマーケティングで真の成果を出せるワンストップソリューションを社是として掲げています。

平野:ありがとうございます。続いて、本松さんお願いできますか。

本松:アサツー ディ・ケイ(以下、ADK)の子会社となる、アブソルートワンを去年9月に設立し、同代表取締役を務めております本松といいます。

 僕の当初のキャリアは、現在と全く関係のないものでした。最初は銀行員で、務めて1年ほど経った時点で、もっと自分でなければできないような仕事を担える人材になりたいという想いでアクセンチュアへ転職し、生産性向上を軸としたコンサルティングに従事していました。

 それから4年ほど経った後に、大学の先輩だった加藤公一レオさん(現 売れるネット広告社社長)に誘われ、ADKの九州支社に参画したのが11年前のことです。その当時はまったく広告業界に興味がなかったのですが、入社してすぐに触れた、通販ビジネスやデジタル広告の世界があまりにもおもしろくて、ハマってしまいました。

 通販ビジネスのマーケティング支援では、広告主からお金を預かって売上としてお返しするのが基本で、投資対効果が厳しく求められます。当時広告代理店で、いわゆるダイレクトマーケティングを実践している人たちってあまり聞かなかったので、デジタル化は世の中の流れとして加速し続けるし、この「投資対効果」をとことん追求したらきっと稼げる人になるなって思いました(笑)。

 そして狙い通り時代はデジタルへと進んでいき、同時に効果の可視化も進むことで、広告に対する「投資対効果に対する要求水準」も上がってきました。そこで考えをさらに進化させ、クライアントがダイレクト系か非ダイレクト系かを問わず、こうした投資対効果を意識したマーケティング活動を支援することが求められるようになること、そうしたことが実践できる組織が業界全体で求められるようになること、などを社の経営層に訴えつづけることで、マーケティング・コンサルティングを提供するアブソルートワンを設立するに至りました。

平野:ありがとうございます。最後に杉山さんお願いします。

杉山:アイアンドシーパートナーズの杉山です。大学生のときに、仙台で最大手のプロモーションプランニング会社でバイトをしたのが広告業界との出会いでした。大学卒業後に入社したのは地元の小さな広告会社。その後、営業部長になったのち、新たに媒体部・クリエイティブ部を作ってもらい、それら3つの部署を統括する本部長となりました。

 勉強好きで今も色々なイベントや講座などを受けているのですが、ある時自腹を切って東京で受けたネット広告営業の講座でショックを受けたのがデジタルマーケティングに踏み出すきっかけでした。

 ネット専業の色々な代理店の話や、ネット広告ではどんな効果測定をやっているのかを聞くにつれ、「こんな会社が東北に進出してきたらやられてしまう」と危機感を覚えたのです。これは早急に手を打たねばと2007年にWebマーケティングチームを立ち上げました。

 ネット広告が売れるまでには2、3年はかかったのですが、だんだん東北の中でネット広告に対する関心が広がり、需要も高まっていきました。ですが、広告会社の中のいち事業部として推進するだけでは限界があるので、Webマーケティング専門会社として名乗りをあげようと2009年に設立したのがアイアンドシーパートナーズです。最終的には元いた広告会社から株式を買い取り、独立経営となりました。

 事業のメインはデジタル広告の運用ですが、自分がずっと営業畑で営業が大好きだったこともあり、色々な代理店さんと組み、営業に同行して一緒に提案からクロージングまで行い、運用はうちが担当させていただくというスタイルを確立してきました。

平野:ありがとうございます。3人とも完全に個人の意志からデジタル広告の世界に入っていったのがおもしろいですよね。僕の自己紹介も簡単にさせていただきますと、もともとは人材系のコンサルティング会社にいまして、そこから2005年にオプトに移り、100人以上の部下のマネジメント、リスティング広告などを扱うコンサルタントをしていました。

 そのあとは沖縄でリスティング広告の運用を行うサーチライフという子会社を起案、設立しまして、取締役になりました。沖縄以外の地方も回り、地方の広告代理店さんの広告運用支援をやっていました。5年前にTATEITOを立ち上げ、「マーケティング×教育事業」に取り組んでいます。

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デジタルマーケティングで食べていくためにどんな戦略を立てたか

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この記事の著者

畑中 杏樹(ハタナカ アズキ)

フリーランスライター。広告・マーケティング系出版社の雑誌編集を経てフリーランスに。デジタルマーケティング、広告宣伝、SP分野を中心にWebや雑誌で執筆中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2017/12/21 10:00 https://markezine.jp/article/detail/27328

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