SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZine Day Special in Tohoku(AD)

LINEが考える「モバイルシフト」とは スマートフォンを活用した広告コミュニケーション手法を再考する

 消費者にスマートフォンが浸透し、モバイルシフトが進む中で従来の広告コミュニケーション手法はどのように変わる必要があるのか。仙台で開催された「MarkeZine Day 2017 Special in Tohoku」では、マス広告をはじめとする従来型の広告手法と対比させながら、デジタルマーケティングの基本的な考え方と手法、そしてソーシャルメディア広告の成功ポイントについてLINEの松本暁尚氏が概説した。

消費者・メディア軸から読み解く「モバイルシフト」

 スマートフォンの浸透を追い風に、年々加速するモバイルシフト。それにあわせてスマートフォン広告の市場規模も広がり、マーケティング上における重要性も高まっている。

 講演はモバイルシフトが進んでいる現状の確認から始まった。講師を務めるのは、LINEのマーケティングコミュニケーション室で、自社内のサービスを横断したデジタルマーケティング最適化に従事している松本暁尚氏。松本氏は「一般消費者・メディア側、双方においてモバイルシフトが進行中」と切り出す。

 LINE株式会社 マーケティングコミュニケーションセンター マーケティングコミュニケーション室インナーマーケチーム マネージャー 松本暁尚氏
LINE株式会社 マーケティングコミュニケーションセンター マーケティングコミュニケーション室
インナーマーケチーム マネージャー 松本暁尚氏

 まず、一般消費者軸からモバイルシフトを考えるために提示されたのが、総務省「通信利用動向調査」におけるスマートフォン個人保有率の推移を表したグラフだ。2011年では全体で14.6%の所有率であったのが、2016年には56.8%にまで数値が伸びている。20~30代においては、9割以上の人がスマートフォンを所有している。

 また、LINE社が2017年に実施した「インターネットの利用環境調査」では、「インターネットを利用する際にスマートフォン・PCどちらのデバイスを使うか」という質問項目に対し、全体の85%が「スマートフォンを通じてインターネットを利用している」と回答。

 その内46%はスマートフォンでのみネットを利用しているという結果となった。さらに利用動向を年代別に見ると、10代では70%がスマートフォンのみでネットを利用していることがわかる。

 「こうした調査結果から、スマートフォン端末の普及により、一般消費者にスマートフォンでのネット利用がとても身近になっていることがわかります」(松本氏)

 次にメディア軸から見たモバイルシフトだが、大きなトピックは「スマートフォンに合った形の広告商品の登場」「スマートフォン広告費の増加」の2つ。

 1つ目に関しては、LINE社を例に挙げると「LINE NEWS」でのインフィード型広告や、「LINE LIVE」のインストリーム型の広告というような広告商品が登場していること。

 2つ目については、D2C/CCIが出している「インターネット広告市規模推計」によると、スマートフォン広告費が2012年から2016年の間で8倍以上に成長しており、2017年中には約10倍の市場規模へと成長が予測されていることが挙げられる。

 ここで松本氏はモバイルシフトのポイントを以下の3点に整理した。

  1. スマートフォンの個人保有率は50%以上に、その中でも特に【20~30代】は90%以上と顕著に表れている。
  2. スマートフォンのみでの利用が最も多く、若年層にいたってはPCを使っていない場合もある。
  3. スマートフォンへの広告出稿費用が増加しており、スマートフォンに合った形の広告フォーマットも登場している。

 「こうしたことから、ユーザーへの広告コミュニケーション手法としてもモバイルシフトが進行しつつあるといえます」(松本氏)

次のページ
デジタル広告を始める企業が陥りがちな2つのパターン

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZine Day Special in Tohoku連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

畑中 杏樹(ハタナカ アズキ)

フリーランスライター。広告・マーケティング系出版社の雑誌編集を経てフリーランスに。デジタルマーケティング、広告宣伝、SP分野を中心にWebや雑誌で執筆中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2017/12/22 11:00 https://markezine.jp/article/detail/27355

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング