強力な動画コンテンツの力を借りる
MZ:10月にリリースされたインストリーム動画広告の概要、背景についても教えてください。
味澤:インストリーム動画広告は、弊社がパートナーと認定した優良なコンテンツを配信するハンドルの動画コンテンツの前に広告を配信できるものです。

Twitterでは1日に12億の動画視聴回数があり、その数は日々伸び続けています。それを支えているのは、インストリーム動画広告の配信先となる、優良なコンテンツを持っているパートナーでもあるのです。そことのエコシステムを作っていくこと、そしてこれまでの商品でカバーできなかったところを補完できると思い、リリースに至りました。
MZ:パートナーにはどういった企業が選ばれているのですか。
味澤:毎日新聞やBuzzFeed、UUUMといった大手メディアから最近注目を集めている企業まで様々です。Twitter上で相性が良いか、Twitterでフォロワーが多く動画が視聴されているかといった基準のもと選定しています。

MZ:以前似たような仕組みの「Amplify」という動画広告商品について聞いたことがあるのですが(詳細はこちら)、どう違うのでしょうか。
味澤:元々は一緒の仕組みです。ただAmplifyが違うのは、配信先のコンテンツをカスタマイズできる点だと思います。広告主が持つニーズとパートナーができる表現をマッチングし、1対1で広告とコンテンツの親和性をできるだけ高めることができます。
一方、インストリーム動画広告では、1対nで、広告主が選択したカテゴリに合ったパートナーのコンテンツで動画広告を配信することができます。つまり、よりスケーラブルに動画の視聴数を稼ぎたいというニーズを叶え、弊社が認めたブランドセーフなコンテンツで広告が配信できるのです。
より求められる使い分け
MZ:課金形態はどうなるのでしょうか。
味澤:CPV(コスト・パー・ビュー)で、オークションによって掲載が決まります。テスト配信では、平均で1円切るので、かなり効率はいいと思います。
MZ:カテゴリを指定しても、様々な動画内に広告が出ると思いますが、広告主が「自社と合っていない」と考えるコンテンツに出た場合はどうなるのでしょうか。
味澤:それはもちろん省けます。ただ、今回の場合はそこまで気にしなくても我々の選んだパートナーがいるため、そこは強みだと思います。昨今ブランドセーフティが注目されていますが、その観点ではとても良いものになっています。
MZ:どういったニーズがある企業に使って欲しいですか。
味澤:インストリーム動画広告に関しては、「自分たちのハンドルだけではリーチしきれない」「ハンドルを持つことができない」といったニーズの企業には合うと思います。
また、インストリーム動画広告の登場によって、より目的に合わせた使い分けが必要になると思います。認知から購買まで、全ファネルをカバーし、かつ施策の選択肢が増えているので、全体の組み合わせを考えることが重要になります。