SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究

Twitterが2017年の動向から考える、アカウント運用のコツ

AIが自動で広告配信先を選定

MZ:最近では、AI(人工知能)が注目されていますが、御社でも活用は進んでいますか。

TwitterのAI活用に関するスライド
左:AI活用前
右:AI活用後(猫の顔に合わせてトリミングされている)

森田:実はTwitter上では、AIが様々なところで活躍しています。タイムライン上の表示順序などもAIが各ユーザーにあったツイートを選んで表示しています。また、画像の認識も進んでいます。トリミングする際に、目の位置を検知して顔が切れないようにトリミングするといったことも可能です。

MZ:広告という観点ではいかがでしょうか。

森田:現在我々は、月額9,900円で運用しなくとも効果的な広告配信が行えるオートプロモートという製品を2017年12月にリリースしたのですが、Twitter広告の配信システムにもAIが大きく関わっています。

 オートプロモートでは興味関心カテゴリを設定することで配信先を絞り込むことができるのですが、例えばゲームに興味を持っている人はTwitter上に山ほどいるわけです。そのゲームに興味がある全員に月間9,900円でアプローチするのは無理なので、まず1人の人に広告を配信し、クリックされるかどうか、すなわち興味を持ってもらえるかを判断しています。

 そして広告がクリックされた場合、その方がゲームの他にどういった関心を持っていることが多いかをAIが学習することで、似たような属性の方に次の広告が配信されます。ものすごく簡単にお伝えすると、このようにして最適なユーザー群を絞り込んでいきます。

 つまり、カテゴリを選ぶだけで、その中から最適な人にAIがアプローチしてくれるんです。もちろん、一定の学習期間は必要ですが、継続すればするほど効果は高くなっていきます。

今後も企業のTwitter活用を拡大

MZ:Twitterの様々なところでAIは活用されているのですね。最後に今後の展望を教えてください。

森田:現状としては何か大きくドライブさせていこうという考え方ではなく、多くの方に長く使い続けていただくことが重要だと思っています。

 Twitterの仕様が変わると、「変わって良かった」「前のままが良かった」など様々な声が上がります。そのバランスを見ながら長期的にプラスになるアップデートを行っていきたいです。

 ビジネス領域では、もっと企業の皆さんにTwitterがビジネスに活用できるという認知ができる素地があると感じています。Twitterといえば「炎上が怖い」といった方も多いのですが、それはコミュニケーションの仕方次第で良好なものに変えることができたり、防いだりすることもできます。

 オートプロモートはもちろん、アカウントをビジネス目的で活用していただける企業が増えるよう、今後もマーケティング活動を続けていきたいと思います。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2018/02/22 09:00 https://markezine.jp/article/detail/27924

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング