スタジアムの魅力をクリエイティブに反映
MZ:ここからアイモバイルさんとの事例をお伺いしたいと思います。どのような施策を行ったのでしょうか。
伊勢:今回は二つの施策を行っていて、一つはネイティブ広告の活用です。カップルとファミリーにターゲットを絞って、それぞれに合ったメディアを選定して、配信先を絞って広告を配信しました。

MZ:ファミリー層とカップル層にアプローチというのは、これまでできていなかったのでしょうか。
西山:私たちが集客に活用していた媒体は、街頭のポスターや交通広告が中心で、不特定多数に届くものがほとんどでした。FacebookなどのSNSでも、私たちに興味・関心の高い人にしかアプローチできていないという課題がありました。
そこで、潜在層にアプローチしたいと考えている中で、アイモバイルさんから提案をいただき、どちらの層にもアプローチしたいと考えていたので実施を決めました。
MZ:施策を行う上で、気を付けた点、工夫した点はありますか。
伊勢:会場に足を運んだことのない人に、スタジアムの風景や観戦時の楽しみ方など「スタジアムに来ると何ができるのか」をイメージしたLP制作にこだわりました。

MZ:カップル向けの訴求する場合と、ファミリー向けに訴求する場合、両方のパターンのLPを作ったのでしょうか。
伊勢:そうですね。LP内に使われている写真は、実際に来場者に取材させていただく中で撮影し、実際の雰囲気ができる限り感じられるものを目指しました。
MZ:中嶋さんはページをご覧になっていかがでしたか。
中嶋:結構攻めてるなという印象でした(笑)。公式サイトは、試合情報などを求めている人向けになっていて、あまりエンターテインメントの要素が少なかったんです。その中での今回のLPは、僕らが本当に伝えたいスタジアムの魅力が詰まったものになっていました。
今後の改善が求められる結果に
MZ:実際の施策の結果はいかがだったのでしょうか。
伊勢:アイモバイル経由専用のチケット購入ページを作っていただき、そこでの購入をKPIとしていたのですが、購入は起きていませんでした。しかしながら、一定の流入は担保できていたので、スタジアムの楽しみ方というのは訴求できたと考えています。
MZ:今回の施策に対するフィードバックを西山さんからお願いします。
西山:今回の数字だけを見ると、購入が起きていないので、失敗とも取れますが、初めての試みとしては良かったと思います。クリック課金で、バナーも多く表示されており、これまでセレッソ大阪としてアプローチできていなかったであろう人にアプローチできたことが一つの成果だと思います。
これまでのオフラインの媒体は出した結果はわからずじまいだったのですが、今回の施策は、数字を踏まえた改善が今後できると思っています。
MZ:中嶋さんはいかがですか。
中嶋:現状のオフィシャルサイトでは、サッカーに興味のない人にスタジアムの魅力を伝えきれていなかった中で、伝えたい人にきちんとした情報を伝達できたのは収穫だと思います。より改善して良い施策にしていきたいですね。
