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セレッソ大阪が踏み出した、デジタルマーケティングの第一歩に迫る

サイネージの活用にも着手

MZ:もう一つの取り組みについて、教えてください。

平康:こちらは、2017年11月26日に開催したセレッソ大阪対ヴィッセル神戸への集客を目的としたプロモーションで、アイモバイルのデジタルサイネージアドネットワーク「SCEEN」を活用しました。エリアの近いチーム同士の対戦ということもあり、大阪と神戸周辺エリアの方に試合の認知促進を狙いました。

西山:この試合がリーグの最終戦に近いところで、盛り上げたい、広く周知させたいというニーズがありました。その中で人通りが多い梅田、難波に出稿できる媒体を探している時に提案いただきました。

MZ:具体的には、どこのサイネージに配信したのでしょうか。

平康:関西でよく待ち合わせ場所に使われるビッグマンの前にあるサイネージにピンポイントで配信しました。アドネットワークになっているので、その他のサイネージにも配信できるのですが、比較的大きなサイネージで視認される可能性も高いと思い、ここだけの配信にしました。

MZ:どのぐらいの期間行って、結果はいかがでしたか。

西山:試合の1週間前から当日までですね。出稿を決めたのが11月に入ってからで、時間のない中、動画の制作なども2、3日でスムーズに行っていただけました。

 交通広告だとかなり早く押さえないといけない中で、サイネージは柔軟に出稿できました。ビッグマンのある梅田駅は神戸につながっているので効果的だったのかなと思います。

 結果に関しても、来場者は当初の見込みからは増えました。ただ、サイネージがどれだけ寄与したかは見えないので、それは今後の課題ですね。

他チームに先駆けて先行事例を作る

MZ:最後に今後の展望について教えてください。

伊勢:私としては、弊社全体でセレッソ大阪様を支援する、今回は集客支援が主な目的でしたが、現在の来場者の方をロイヤルカスタマーにしていく顧客育成の部分でもお手伝いできればと考えています。

 また、今回はアイモバイルの広告商品を中心に取り組みを行いましたが、弊社は他のSNS広告なども取り扱えるので、メディアミックスした施策もご提案したいです。

平康:昨今Jリーグ自体がデジタルマーケティングを推進する動きが起きているタイミングだと思います。今回のような施策にトライしているチームはまだ少ないと思うので、成果を先駆けて出したいです。

 今回の事例では効果測定の部分で課題もありましたが、今後PDCAを回してセレッソ大阪様のマーケティング効果を最大化するお手伝いができればと思います。

MZ:セレッソ大阪のお2人はいかがですか。

西山:先ほどお話に出ましたが、Jリーグ自体がデジタルマーケティングに注力し始めています。僕らもJリーグ主催のマーケター育成プログラムに参加し、メールマーケティングの基礎などを着実に学んでいるところです。

 ただ、それだけでは他チームから抜きん出た取り組みができないので、市場調査を行い、ターゲットを選定し、広告出稿などを行い、検証し、改善するという一連のプロセスを徹底的していきたいと思います。

中嶋:総来場者のユニーク数、その内セレッソ大阪を応援しに来ている人がどのくらいかといったことが把握できるようになりたいです。年間パスポートで来場している方もいて、現状の総来場者数では何度も来ている方も別の人としてカウントされています。

 今後はそのユニーク数を明らかにして、より狙うべきターゲットなどを明確にしていきたいです。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/03/28 09:00 https://markezine.jp/article/detail/28097

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