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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

プログラマーが語るマーケティングツール開発の日常

第5回 ネットで話題になるサービスを作るには? ~サイドフィードから学ぶ新サービスの作り方~


開発合宿で次々とサービスが生まれる

編集部
MarkeZineでも「友達に教えるボタン」ってあったんですけど、「これってぶっちゃけ使う?」って話になって、結局ボツになりました(笑)。
赤松
はいはい、ありますよね、そういうこと。まあ、それがあることによって、ある意味アピールになる部分もあったりするんですけど、サービスのコンセプトが見えるものが少ないと思いますね。
編集部
なるほど、サービスのコンセプト。そのサービスが何たるか? どういうサービスなのか? がいろいろな機能がついて見えにくくなってしまうということですね。
赤松
そうですね。例えば最近のWebページとかを見ても、いかに多くクリックさせるか? みたいなそういうノリになってるじゃないですか。ちゃんとしたメディアであれば、ちゃんとした広告が載ってあたりまえだし、なんか、みんな適当にやっている感じはしますね。Googleとかも、yahoo!とかアルタビスタとかがある中で、シンプルを追求することでいい結果になりましたよね。
編集部
そうですよね。ところで、いまたくさんサービスあるじゃないですか?なぜそんなにたくさんなぜ作るんですか?
赤松
ははは(笑)。まず最初の一年はなるべくたくさんのものをつくろうと。すごいアバウトなプランなんですよ。結局、はじめはベンチャーなので、それだけでは全然目立ちません。とりあえずどんどんサービスをだそうと。ちょっとマーケティングの一環でもあります。そんなことを言いつつも自分たちが使うサービスがメインなんですけど。ちょうどその頃に、今年は月に一回合宿しようと百式の田口さんと話なんかもしていて。じゃあ毎月やるので、あればまあ、毎月はきついですが、2ヶ月に一本、サービス出そうかなーと。
編集部
おお! ウワサの開発合宿ですね。では、赤松さん的に、いま一番押しのサービスはなんですか?
赤松
一番の押しはさっき言ったFreshMeetingですね。他に評価いただいているのは、Freshreaderとか、あと以外と人気なのは、あとで読むですかね(笑)。これは開発合宿で作ったやつです。
編集部
あとで読む! 名前がおもしろいですね。
赤松
(笑)。「あとで読む」は、Webサイトをメールでブックマークする無料ツールです。メールアドレスを入力すると、自分専用のリンクをひとつ作成してくれます。これに関しては、あまり深く考えていなかったのですが、それでも名前のインパクトがあって上手くいった例ですね。百式の田口さんが、後で読む以外に思いつかないよって(笑)。
百式.com
編集部
ははは(笑)。ネーミングから製品を思いつくということはあるのですか?
赤松
うーん、どうだろう、名は体を成すではないですが重要だとおもってますが、私の場合は、もともとコンセプトがあって製品は考えますね。例えば、FreshReaderには未読管理機能がないので、未読管理の機能をつけたいという要求があって、けど未読管理機能をつけると一緒になっちゃうから、それはやめて、でワンクリックで飛べるとうれしいので…、など考えて製品をつくりました。ネーミングベタなので、あまり名前から考えるって感じではないですね。まずコンセプトありきです。

問い合わせが多くて困っています

編集部
開発は1人でやられるほうですか?
赤松
そうですね。作りかけでとまっちゃってるのもありますけど。開発は気づきだと思うので、ただ出したあとお客さんのところにヒアリングに行ったりはしています。
編集部
いままでいろんな方にお話をきいてきて、いろんなスタンスがあると思うのですが、赤松さんの場合はご自分で会社をやってらっしゃいって、マーケティングもやって、開発もやる…、体とか大丈夫ですか?(笑)
赤松
いや、そんなに忙しいわけではないんですよ(笑)。、モノ作ること自体は、もうすでに型があるので。型は大きくわかると2つあります。プロダクト系とサービス系ですね。プロダクト系というのは、ダウンロードして自分でインストールして使うものです。サービス系はユーザー登録をして使うものです。そういう自分の型を持っているので、わりと平気なのかもしれません。
編集部
こういうたくさんのサービスを開発していると、色々注文も増えてくると思うんですけど、販売して困ったこととかありませんでしたか?
赤松
結構逆のパターンかも。いま製品の初期段階でできるだけ適切なお客さんに使ってもらうことが必要だと思うんですね。大きな会社から説明にきてとか来るんですけど、すべてことわってます。それは売上規模は少なくても、持ってるお客さんを大切にしたいと思ってるからです。そういう意味では、ある種困ってますね。
編集部
うれしい悲鳴ですね(笑)。
赤松
上手く回す型をつくるまでは、そういう方向でいきます。
編集部
いままでのお話を聞いて、経営学のようなものを学んでいらっしゃると感じたのですが。
赤松
いえ、独学ですよ(笑)。ただ、昔から30歳になったら独立しようとは思ってました。実は、29.9歳の時にサイボウズに転職したんですけど、サイボウズでのマネジメント経験は非常に勉強になりましたね。そんな感じです。

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この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/10/13 12:56 https://markezine.jp/article/detail/280

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