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小林佳徳のネットメディア通信

第2回 進化するブログ ~プロモーションメディアとしての可能性~

ブログプロモーションに向いているサービスとは?

 それでは、実際にはどんなサービスをプロモーションするのに向いているのでしょうか?

 まずはブロガーに記事を書いてもらうことは必須なので、サービスに対する高い興味をブログ読者に持ってもらえるエントリを書いてもらえるかどうかがポイントになります。既にコスメやダイエットについてブログを書いている女子大生やOLが、「今回、いつもとは違う商品を試してみたら結構良かった」というエントリを、このメディアからの依頼で書いたとは分からないように掲載した場合は効果が期待できそうです。しかし、これが「消費者金融」や「育毛」「出会い系サイト」の案件では記事として魅力が薄れそうです。やはり、納得性の高い、ブロガー自身の言葉で語った、それなりのボリュームを持ったエントリであることが大事でしょう。

 とはいえ、1件の記事掲載にかけられるコストがそれほど高価でもない(例えばAll Aboutなどと比べて)ことからも、必ずしもこういったエントリをコンスタントに書いてもらうことは難しいでしょう。

 もちろん、掲載単価を上げて、魅力的な案件としてブロガーに提示することも可能ですが、コストが上がる分、掲載できるブログ数を減らさないといけないかもしれません。とするとこのツールで真に「口コミ」を狙える商材・ケースはかなり限られてしまいます。例えば、一般消費財、映画などのエンタテインメント、低価格なサービスなどでしょうか。

 しかし、ブログをあくまで「知名度」のアップに利用すると考えれば、適用できるサービスは増える可能性はあります。例えば、TVCMなどがこれにあたるのですが、いまだかつて誰も見たことも聞いたことも無い商品を、まずはとにかく知ってもらうという目的で、ブログに露出するのです。「私もこんな商品は初めて聞いたのですが、興味を持ったので是非買ってみたいと思います」というエントリのイメージでしょうか? そして、この使い方の場合は、既にサービスのイメージが作られていない状態、つまり、まだあまり人に知れ渡っていないものの場合に、さらに高い効果が見込めるでしょう。

 また、「ブログによる宣伝」という性格上、サービス紹介のホームページを持っていたり、ネットから入会できるサービスの方が、リアルなサービスよりもダイレクトに効果が見える=このメディアを利用してプロモーションを行うのに向いているサービスと言えます。ブログプロモーションはこれまでの告知メディアと比べてより高いコストパフォーマンスを発揮することも秘めているメディアかもしれません。

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SEM以上の効果を望める?

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この記事の著者

小林 佳徳(コバヤシ ヨシノリ)

 1973年山梨県甲府市生まれ。幼少時代にNEC PC6001と出会いコンピュータに興味を持つ。 新潟大学大学院自然科学研究科在籍中にインターネットの可能性に惹かれ、1998年に上京。大日本印刷、ベネッセコーポレーション、と大企業を経験後、livedoor、モバイルファクトリー、イトクロなどのベンチャー企業を経て、...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/10/12 12:00 https://markezine.jp/article/detail/284

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