様々な情報チャネルの連動は大前提、その上で顧客が楽しめる企画を
――ネット上で『円周率ノート』や『雑学罫線ノート』が話題になったことで、高橋さんのネット記事やSNSに対する認識に変化はありましたか?
高橋:予想以上の反応で驚いています。面白いと思っていただけたことにとどまらず、実際に購入した写真をアップしていただいたり、人にプレゼントしたいという声もあったことが意外で嬉しかったです。また、「雑学罫線ノートの間違いを探せ」キャンペーンに参加していただいた方に抽選で、誤表記入りの雑学罫線ノートセットをプレゼントさせていただいたのですが、当選された方からDMで喜んでいただけた旨のメッセージをいただき、こちらも嬉しくなりました。

――『雑学罫線ノート』のように、今後も他社さんとのコラボは積極的に仕掛けていかれるのでしょうか?
高橋:具体的な予定は未定ですが、今後も他社様と連動してオリジナル商品などを作っていけたらと考えております。
――「ネットで話題喚起する手法」や「ネットで話題になった時の対応」など、MarkeZine読者にとって有益なアドバイスがあればお願い出来ますでしょうか?
高橋:SNS・アプリ・プレスリリースなど、様々な情報チャネルと連動させることはもちろんですが、「雑学罫線ノートの間違いを探せ」キャンペーンのように、お客様が商品と一緒に楽しんでいただけそうなことを企画することが大切なのではと思います。
――どうもありがとうございました。
Twitterがきっかけで誕生した没ネタ復活商品という話題性をベースに、店舗のイベントというリアルな現場と、一般消費者を巻き込んだネット上のコミュニケーションやキャンペーンを上手く組み合わせて販売実績に直結させた事例です。一般消費者の生の声を商品開発に役立てていくことは今に始まった話ではありませんが、SNSやネットでの情報伝達のスピードが早くなる一方の時代に合わせたスピーディーな展開の参考になりそうです。「鉄は熱いうちに打て」という古人の教えは普遍とも言えそうです。