NECは6月25日、複数の携帯端末に対して一斉にSMSを配信できるクラウドサービス「NEC SMSプッシュサービス」のパートナープログラムを7月より開始することを発表した。
SMSを送る際に必要となる携帯電話番号は、携帯会社の変更などをしてもあまり変わることがない。そのため近年、メールや電話、郵送よりも高い到達率や開封率が見込める手段として、顧客への連絡、アプリの初回ユーザー登録や決済時の本人認証の用途、またプロモーションやアンケートなど顧客エンゲージメントを高める用途に活用が広がっている。
そうした中、様々な製品・サービスにSMS配信機能を実装できるオープンなAPIが求められている。
今回発表されたプログラムでは、パートナーとなる企業が「NEC SMSプッシュサービス」を自社サービスとして販売できるメニューを用意。NECにおける同サービスの活用事例を紹介するとともに、容易に同サービスを組み込めるようAPIを公開し、相互接続性を確認するための検証環境も無償で提供する(※詳細は下記を参照)。
これにより同社は、パートナー企業との新たなソリューションの創出に取り組み、企業や公共機関へのさらなるSMSの普及を目指したい考えだ。
【「NEC SMSプッシュサービス」パートナープログラム概要】
1.セールス・マーケティングサポート
「NEC SMSプッシュサービス」をパートナー企業の自社サービスとして販売できるメニューを用意。また、同サービスのホームページにパートナー企業の情報を掲載し、パートナー企業が提供する製品やサービスの紹介サイトへの送客を促進する。さらに、NECやパートナー企業による活用事例の紹介、各種セールスツールの提供を実施。
2.テクニカルサポート
パートナー企業が保有するCRMなどの顧客管理系システム、ユーザー認証が必要な各種アプリケーション、IoTにおけるデバイス管理の基盤システムなど各種製品・サービスに「NEC SMSプッシュサービス」を容易に組み込めるようAPIを公開。また、両者の相互接続性を確認するための検証環境の提供やサービス提供前の技術問い合わせを無償で行う。
その他、同社が検討を進めている「NEC SMSプッシュサービス」へのSMS本文暗号化ツールの適用や多言語音声翻訳サービスとの連携に関する取り組みを紹介する。
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