プロのマーケターでなくても使える!中小企業向けの広告商品
ここからは、Product Management DirectorのKim Spalding氏が、自身がシアトルで経営していたワイナリーでの経験を踏まえて、中小企業向けの広告製品について紹介しています。

11、自動アシストキャンペーン(Smart Campaign)

自動アシストキャンペーンは、マーケティングに専任の担当者を置いていない中小企業向けにデザインされたキャンペーンで、Webサイトを持っていないビジネスオーナーをも対象にしています。店舗や会社の住所や電話番号などを登録するGoogleマイビジネスと連携することで、広告の作成をサポートすることはもちろんのこと、ランディングページの自動生成ができるようにテストをしているとのことです。
自動アシストキャンペーンはユニバーサルアプリキャンペーンと同様に、検索、ディスプレイ、YouTubeなどのGoogleのネットワーク上に自動で広告を配信します。Webの閲覧履歴や位置情報、デバイスなどの様々なシグナルを使用してオーディエンスのターゲティングを自動化します。自動アシストキャンペーンはGoogle広告の新規の広告主のデフォルトのキャンペーンとなる予定で、AdWords Expressの後継プロダクトとなります。
データフィード関連のプロダクトを一挙紹介
ここからは、Group Product ManagerのPhilip MacDonnell氏がショッピング広告やHotel Adsなどのデータフィードに関連するプロダクトを紹介しています。

12、Automated-feed

Automated-feedはECサイトをクローリングして自動的にショッピング広告用のデータフィードを作成する機能です。詳細についてはキーノートスピーチ上では十分に触れていなかったので、新機能なのかどうかはわかりませんが、マーチャントセンター用の構造化データのマークアップを使用することで、自動的にショッピング広告用のデータフィードを更新することは可能です。
13、スマートショッピングキャンペーン
スマートショッピングキャンペーンは、指定した目標を基準にパフォーマンスを最適化できる新しいタイプのショッピングキャンペーンです。このキャンペーンは、ユニバーサルショッピングキャンペーンやスマートディスプレイキャンペーンなどと同様に、手動で管理を行ったり、個々の商品に入札単価を設定したりすることなく、目標を達成するのに役立ちます。
これから数ヵ月以内に、この機能がさらに改良され、従来のコンバージョン値の最大化に加えて、来店数や新規顧客の数を目標として指定できるようになります。機械学習により、様々なデータを元に目標に繋がるクリックを予測し、それに応じて入札単価が自動調整されます。
ショッピング広告の掲載先(Google検索、イメージ検索、YouTube、その他Web上に存在する何百万ものサイトやアプリ)や、ピックアップする商品も、機械学習によって最適化されます。その際には、季節に応じた需要の推移や価格設定など、幅広いシグナルが判断材料となります。

キャンペーン管理の省力化を図るため、主要eコマースプラットフォームへの対応も進めています。今後、スマートショッピングキャンペーンの作成や管理を、Google広告だけでなくShopifyでも直接行うことが可能になります。
14、ローカルキャンペーン

商品購入が最も多く発生するのはやはり実店舗で、企業によってはECサイトをを持っていないというケースも多々あります。多くの広告主にとって、店内イベントやプロモーションの時期など、特に実店舗への来店促進は重要で年々ニーズが増えてきています。
ローカルキャンペーンは、来店の促進に特化した新たなキャンペーンタイプです。店舗の住所や広告クリエイティブなど最小限の情報を設定しておくだけで、さまざまな掲載先でより多くの顧客を店舗に呼び込めるよう、自動的に広告が最適化されます。
ローカルキャンペーンは今後すべての広告主に順次提供される予定です。
15、ホテルキャンペーン
ホテルキャンペーンの前身のHotel Adsは、ベータ版を含めると2010年頃から欧米で提供されていました。以前は Hotel Price Adsという名前で、宿泊金額の比較サイト的な機能としてHotel Finderを中心に広告の配信が行われていましたが、2014年11月のカルーセル表示の見直しや、2015年3月の画面表示の大幅改善などを経て、Hotel Adsにつながっていました。
Hotel Ads はこれまでAdWords とは別の仕組みとして提供されており、Googleマーチャントセンターと同様に「ホテルリストフィード」と「料金フィード」の2つが必要でしたが今回の発表によって、ついにひとつのプラットフォームへの統合となります。
16、Google Measurement Partners

Google Marketing Platformは優れたツールですが、エンタープライズ向けの商品のため、使いこなすためには十分な知識が必要です。特に、ブランドリフトやブランドセーフティの計測に関してはキャンペーンの設計をしっかり事前に行っておく必要があります。そのサポートパートナーして、Google Measurement Partners プログラムが紹介されてました。Integral Ad ScienceやNielsenなどが口頭で紹介されていましたが、AdWaysやCyberZなどの日本の広告代理店のロゴも散見されます。
Google Marketing Platformを使用した専門的な分析を行う際は、下記のページからGoogle Measurement Partnersを利用してみるのも手かと思います。
本記事は「Unyoo.JP」の記事「Google Marketing Live 2018 キーノートスピーチで発表された機能まとめ」を要約・編集したものです。オリジナルコンテンツを読みたい方は、こちらをご覧ください!