※本記事は、2018年8月25日刊行の定期誌『MarkeZine』32号に掲載したものです。
around20を知る「SHIBUYA 109lab.」の所長に就任
株式会社SHIBUYA109 エンタテイメントマーケティング戦略事業部
マーケティング戦略部長田 麻衣(Mai Osada)氏
大学卒業後、総合マーケティング会社の企画営業を経て、2017年7月にSHIBUYA109エンタテイメントへ入社。市場調査を中心にSHIBUYA109のマーケティングを担当し、今年5月には若者マーケティング研究機関「SHIBUYA109 lab.」の所長にも就任した。趣味は、カラオケとドライブ。
――SHIBUYA109エンタテイメント入社までの経緯を教えてください。
大学時代に、海外へ日本文化を発信していくことに関心があり、プロモーションやマーケティングのお仕事に興味を持っていました。卒業後は総合マーケティング会社に入社し、企画営業として化粧品・食品・玩具を中心としたメーカーを担当しました。業務は、お客様のマーケティング課題に対し、商品開発や市場調査、PR・コールセンターの設置など、自社ソリューションを複合的にご提案し、運用までを支援すること。商品開発の調査を主に、ターゲット設定から、ブランディング・PRサポートと、幅広く関わらせていただきました。ですが、マーケティング全体の戦略を考え、トータルで施策を実行するという機会があまりなく、個別の案件依頼が多かったため、物足りなさを感じるようになったのです。
マーケターとして一貫したマーケティングに挑戦してみたいと思い、マーケティング機能を新しく立ち上げたばかりという良いタイミングで、2017年7月にSHIBUYA109エンタテイメントへ転職しました。
――今年5月に、「SHIBUYA109 lab.」の初代所長に就任されました。設立の背景は?
渋谷・道玄坂のファッションビルSHIBUYA109(以下、109)は1979年にオープンし、PRの力でブランディングしてきました。そのためマーケティングを自ら仕掛けていくという視点が、これまでなかったのです。しかし、アパレル業界や商業施設全体に言えることですが、データを活用したマーケティング施策の企画・実行が必須となってきました。そこで109も、ターゲットであるaround20、15才から24才ぐらいまでの男女のことへの理解を深め、若者達が求めるものを提供していこうというマーケティング戦略を打ち立てています。その一環として、若者の「今」と「未来」について探ることをテーマにしたSHIBUYA109 lab.が設立されました。
私は所長として、定性・定量の両面から、ターゲットのトレンド・実体・価値観を知り、社内外へ発信していくという業務を担当しています。定性はグループインタビューを行い、サイトでコラムと、企業向けに調査リリースを発信しています。