※本記事は、2018年9月25日刊行の定期誌『MarkeZine』33号に掲載したものです。
イマドキ女子のスマホ利用のリアル
「SNSアカウントの複数使い分けは常識。使い分けをしていないのは逆に怪しいと思う。私は4個だけど50個の友達もいる」(女子大生)
「Instagramでおしゃれなお店の写真をUPすると、友達がメッセージで『行きたいねー』と反応してくる。そのあとは具体的な話はLINEでグループを作って相談する。1つの話の流れでもSNSは使い分ける」(女子高生)
「5分の動画であれば電車で見る、というか見終わりたい。テンポは重要」(新社会人女子)「Vineの影響で5秒程度の動画に慣れてしまった」(女子高生)
「SNOWはあんなに流行っていたけどもう使ってない。一周回って今はオーソドックスなアプリしか使わない」(女子大生)
これらは弊社で若者研究の一環として行った、“イマドキ女子”(女子高生・女子大生・新社会人女子)のスマートフォン利用に関するインタビューの一部である(2017年7月実施)。
筆者は30代だが、このインタビュー報告を耳にしてカルチャーショックを受け、同様に驚いている同僚たちと大いに盛り上がった。
弊社では、テレビ、スマートフォン、パソコンの利用実態をi-SSP(インテージシングルソースパネル)で継続的かつログデータ形式で収集している。このi-SSPで各デバイスの1日あたり平均利用時間を確認すると、スマートフォン196分、テレビ131分、パソコン85分とスマートフォンが最も長い(2018年6月)。60代だけはテレビの利用時間が一番長いものの、それ以外の年代はスマートフォンの利用が一番長く、年代問わずスマートフォンが身近なものとなっていることが確認できる。
しかし、利用の中身となるとやはりスマホネイティブ(スマートフォンが普及している環境で生まれ育った世代)はひと味違うということがうかがえるインタビューだった。
▶調査レポート
「イマドキ女子のリアルをスマホ事情から探るーライフログデータが示す、メディアの未来#3」(Intage 知る gallery)