SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第107号(2024年11月号)
特集「進むAI活用、その影響とは?」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

定期誌『MarkeZine』メディアデータから掴むインサイト

フリマサービス利用者の消費意識と消費行動

 これまでデジタル上の商取引は、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング等のBtoC向けの「ECサービス」、Yahoo!オークション等をはじめとしたCtoC向けの「オークションサービス」が中心であったが、近年CtoCに特化する「フリマサービス」が台頭しており、業界・市場での注目も年々高まっている。以前はテレビCMを中心にフリマサービスの広告を目にしていたが、最近では動画サイトの広告でも頻繁にフリマサービスの宣伝を目にしており、読者の方も目にする機会が多いのではないだろうか。一方、「誰が」「どのように」フリマサービスを利用しているか、その実像はイマイチつかみきれていないのが実態ではないだろうか。そこで、本記事では、フリマサービス利用者の消費意識・消費行動の実像を、データから明らかにしたい。

※本記事は、2019年2月25日刊行の定期誌『MarkeZine』38号に掲載したものです。

フリマサービスのメインユーザーは若年層

 フリマサービスとは、個人間電子商取引のサービスであり、Face to Faceのフリーマーケットと同じく、出品者が自由に価格を設定し、様々なモノを販売・購入することができるサービスである。フリマサービスが着目されたのは、2013年頃からと言われており、若年層の間で急速に浸透した経緯がある。

 では実際、どの位の人がフリマサービスを利用しているのだろうか。そこで本記事では、インターネット人口を母集団とする、「デジタル統合視聴率※1」を使用し、デジタル全体および、デバイス別での利用率を明らかにする。これまで存在したデータの多くは、PC、スマートフォン等のデバイス別の利用率しか確認することができなかったが、「デジタル統合視聴率」はデバイスを横断した“デジタル全体”での利用率を把握できるよう設計されており、デジタル全体および各デバイスからの利用率のいずれも精緻に計測することができる。

 フリマを代表して業界No.1のフリマサービスA(以下、フリマ)の利用率※を、それぞれ業界No.1のECサービスB(以下、EC)、オークションサービスC(以下、オークション)と比較してみる(※購入有無に限らず、Web・アプリを通しての接触経験を、利用と定義)。

 デジタル全体における「フリマ」の利用率(利用者数÷インターネット人口)は、図表1-1のとおり20.9%となり、「EC」72.5%、「オークション」33.1%には及ばない。一方、デバイス別の利用率では、スマートフォンからの「フリマ」利用率が17.7%となり、スマートフォンからの「オークション」利用率に近似し、スマートフォンからの利用では「オークション」と大差なく利用されているサービスとなる。

図表1-1 フリマ・EC・オークションの利用状況(2018年6月度)
図表1-1 フリマ・EC・オークションの利用状況(2018年6月度)

 スマートフォンからの利用に偏重する背景として、図1-2のとおり「フリマ」は、若年層の利用が主流であることが挙げられる。

図表1-2 フリマ・EC・オークションの性年代別利用状況(2018年6月度)
図表1-2 フリマ・EC・オークションの性年代別利用状況(2018年6月度)

 言い換えれば、「フリマ」は若年層にスマートフォンによって利用されるサービスであり、全体における「フリマ」の利用は、「EC」、「オークション」には及ばないが、男性10代・女性10〜30代においては「オークション」よりも利用されているサービスである。

 また、「フリマ」利用者の他サービスの併用状況では、図表1-3のとおり「フリマ」のみ利用者は全体の10%ほどであり、「フリマ」利用者の約90%は、「EC」、「オークション」の併用者である。

図表1-3 フリマ利用者の他サービス利用状況(2018年6月度)
図表1-3 フリマ利用者の他サービス利用状況(2018年6月度)

※1 デジタル統合視聴率2019年2月にリリースされた、i-SSP PC、Mobileのデータを基に、Web・アプリを統合して、デジタル全体におけるコンテンツのユニークな利用状況を集計し、データ化するサービス。

▶調査レポート
「浸透が進むフリマサービス 生活者の利用実態から見えたEC、オークションサービスとの違いは?」(Intage 知る gallery)
この記事はプレミアム記事(有料)です。ご利用にはMarkeZineプレミアムのご契約が必要です。

有料記事が読み放題!初月300円キャンペーン中!

プレミアムサービス詳細はこちら
※初めてMarkeZineプレミアム個人会員をご利用のお客様に限り利用可能です。
※お一人様1回限り有効です。

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラスをご契約の方は
・こちらから電子版(誌面)を閲覧できます。
・チームメンバーをユーザーとして登録することができます。
 ユーザー登録は管理者アカウントで手続きしてください。
 手続き方法の詳細はこちら

次のページ
「EC」「オークション」とは異なる「フリマ」の利用目的

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
定期誌『MarkeZine』メディアデータから掴むインサイト連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

蓮見 孝明(ハスミ タカアキ)

株式会社インテージ Life Log Data事業本部 クロスメディア情報部
2005年、損害保険会社入社後、主に営業企画部門にて7年間従事。2014年、大学院修士課程修了を経て、同年、インテージへ。入社後、INTAGEシングルソースパネル(i-SSP)のパネル管理から商品の品質管理、商品開発を担当している。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2019/02/25 14:45 https://markezine.jp/article/detail/30389

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング