御茶ノ水ソラシティ・カンファレンスセンターにて、MarkeZine Day 2018 Autumnが始まった。会場には最新のデジタルマーケティングを切り拓くマーケターたちが次々と来場している。
オープニングを飾るセッションは、アウディ ジャパンの井上大輔氏による「デジタル与党時代のマーケター心得」と、「BOTANIST」で有名なI-neの今井新氏・横田邦亮氏による「BOTANISTのデジタルブランディング戦略」だ。
デジタル与党時代のマーケター心得
「デジタルマーケターは野党ではなく与党になってきている」と語るアウディの井上氏。デジタルマーケターとしての軸足を大切にしつつ、デジタルの専門家としての立場に甘んじることなく、マス広告などのクラシカルなマーケティングに関する情報を積極的にキャッチアップすることが求められている。
こうした姿勢を持つことで、デジタルマーケターならではの視点を採り入れた統合メディアプラニングや、Webで話題になるマス広告を作ることも可能になると解説した。
BOTANISTのデジタルブランディング戦略
I-neの取締役である今井新氏は、「BOTANIST」のブランドアイデンティティを不断に問い続けていると語る。SNSディレクターの横田邦亮氏は「バズることを目的にしてしまうとそれだけで満足してしまう」と述べ、インフルエンサーを起用した戦略においても、ブランドの世界観を訴求することの重要性を説いた。
その他、「インハウスクリエイティブ集団」を社内に抱えることで高速なPDCAを実現していることを紹介。店頭の販促物やInstagramなど各SNSにおけるクリエイティブをパターンごとに分析するなどして、データドリブンに各プロモーションを展開していることを説明した。最後に今後の展望として、AIの活用にも言及。AIによるトレンドの予測にBOTANISTの感性を掛け合わせて、商品開発などに取り組んでいきたいと意気込みを語った。