東北大学と日立ハイテクノロジーズのジョイントベンチャーであるNeUとNSDは、メガネ型カメラによる物体認識と脳活動を同時に記録するシステム「NeU-VIS」を新たなニューロマーケティングサービスとして開発した。
NeU-VISは、メガネ型カメラ、脳活動計測装置、スマートフォン専用のアプリケーションから構成される。スマートフォンでは、メガネ型カメラからUSB経由で送られた動画データを処理して、ユーザーが見ているものをほぼリアルタイムに言語情報に変換する。また同時に、脳活動データをアプリケーション上で解析。脳活動の高低と、言語化された視認情報は一度にスマートフォンの画面上に表示され、解析されたデータはスマートフォン上に格納される。
これにより、従来カメラで撮影された画像情報を言語化するためにプレイバックして確認する手間と時間が大幅にセーブされるとともに、その際の脳活動がどうであったかが、計測の時点からわかる。
店舗のデザインや、店舗内の棚、各種ショールーム、またクルマなどのデザイン評価、ユーザーインターフェースのデザイン評価など、従来はアンケートなどの主観評価による調査が一般的なものを、より直感的なユーザー反応として調査することが可能だ。サービスは10月中旬より提供開始予定となっている。
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