インティメート・マージャー(以下、IM)は10月3日、PC・スマートフォンに加え、IoT機器も含めたクロスデバイス推定技術を開発。同日より提供を開始した。
クロスデバイス推定技術は、異なるデバイスを利用する同一のユーザーを、CookieやIPアドレスなどのデバイス情報をもとに識別する技術。これまで、Cookie情報に限定したトラッキング方法においては、クロスデバイスでの情報連携が困難とされていた。一方でマーケティング担当者や事業開発担当者からは、オンライン・オフラインを問わず、ユーザー動向に基づくLTV測定の実現を望む声が多く寄せられていた。
そこでIMは、同社が保有するWeb動向データと、IoT事業者が持つ視聴・利用頻度などのデバイスデータを独自の技術を使って統合。調査対象をニーズ群とすることで、透明性の担保や情報提供の選択といったユーザー保護を行いつつ、高精度推測型のオムニチャネル分析を可能にした。
これにより、広告配信の精度が高まるだけでなく、IoT機器を通じた情報提供の適正化などデータマーケティング全般への活用が見込める。たとえば企業は、Wi-Fi接続されたカーナビのデータ識別により、走行中の運転者に対するオンラインでの行動履歴に基づくレコメンドを行える。他にも、IoTヘルスケア機器のデータ識別により、保険などの金融商品の料率や金利との連動に貢献する。
なお、インテージが管理するパネルを用いた実証実験では、クロスデバイスユーザーの合致率が96.5%となった。
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