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「TikTok」の広告プラットフォームとしての可能性は?日本法人副社長×CCIが現状と展望を語る

テレビを見ない若年層へアプローチ

MZ:サイバー・コミュニケーションズ(以下、CCI)は、今年7月にTikTokの広告パートナーになりましたね(参考情報)。ネット広告会社の立場からみた、TikTokの魅力はなんでしょうか。

岸岡:現在日本では、マスリーチが届きにくい層が確実に存在します。そして、その人たちに商品をどう認知してもらい、いかにファンになってもらうかが、将来を考えた上でのマーケティング課題となっています。TikTokは、そういった層を確実にカバーできるプラットフォームだと思っています。

 特に、中高生を中心に視聴メディアの多様化が進んでおり、接触機会を創るのが困難な場合もあります。これからは、TikTokがブランドの認知・好意度を高めるきっかけの一つとなるではないでしょうか。

株式会社サイバー・コミュニケーションズ メディア・ディビジョン グループマネージャー
岸岡 勝正氏

CCI入社後、マス系メディア担当の業務に従事。現在は様々なメディア、プラットフォーマーとのパートナープロジェクトを統括。2018年7月よりTikTokとのパートナープロジェクトを担当。

MZ:TikTokにおける広告キャンペーンで、相性のいい商品・サービスなどはありますか?

岸岡:現状で申し上げると、クライアントは飲料をはじめとする飲食関連が中心となっていますが、ファッションアイテムを訴求するアパレルのキャンペーン展開も十分ターゲットになると考えています。

キャンペーン展開に2つのアプローチ

MZ:TikTokを使った企業のキャンペーン展開には、どのようなものがありますか。

岸岡:大きく分けて2種類あります。1つは「ハッシュタグチャレンジ」と呼んでいるキャンペーンで、TikTok内でクライアント企業から提供される音源やスタンプを使ったショートムービーを作ってもらい、ユーザー間で盛り上がりを醸成します。2つめはアプリ内での純粋な広告コンテンツで、インフィード広告のほか縦型全画面での広告枠が設定されています。

岸岡:2つとも活用方法は様々ですが、傾向としては前者が主にブランディング、後者はアプリダウンロードの訴求などに使われるケースが多いです。企業からの関心は非常に高く、日常的に問い合わせをいただき、直近の当社扱いの広告枠は満稿が続いている状況です。

MZ:ブランディング効果、広告効果はいかがですか。

岸岡:他のアプリと比べて、TikTokは豊富な音楽、エフェクト、スタンプでユーザーによるコンテンツづくりのハードルを下げているのが特徴です。どんな人、シチュエーションでもおもしろい、興味を引く動画が制作できます。撮影する場所や時間などが、どうしても限定的になってしまうInstagramとは違い、全国でユーザーの輪が広がっているなと感じています。

 数字的な効果で言うと、たとえばハッシュタグチャレンジでは、4~5日で数百・数千の投稿が寄せられ、数百万単位の総再生数をクリアできる状況です。一部の著名な方がコンテンツを上げるのではなく、色んな方がTikTokというプラットフォームを楽しんでいるんだなと実感します。

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この記事の著者

相馬 大輔(ソウマ ダイスケ)

ライター。青森県出身・岡山県育ち。
広島大学卒業後、九州の地方紙、東京の業界紙での記者経験を経て2016年からフリーに。
ネットメディアのインタビュー記事を中心に取材執筆。
業種業界・テーマを問わず、斬新なコンセプトとマニアックなエピソードを聞くのが大好き。
2019年3月ま...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2018/10/25 10:00 https://markezine.jp/article/detail/29406

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