クラウド型のモバイルマーケティングサービス事業を展開するビートレンドは10月15日、スマートCRMプラットフォーム「betrend(ビートレンド)」のオプションサービスとして、「betrend パスチケ」の提供を開始した。
「betrend」は、スマホアプリのプッシュ通知やメール、ハガキDMなどのマルチチャネルを用いて、最適な情報配信を実現するプラットフォーム。顧客の行動履歴を分析・活用することで、1人1人にあわせた効率的なマーケティング施策を支援する。
同プラットフォームでは、これまで「顧客管理」「行動履歴管理」「分析・抽出」「情報配信」の4機能を中心にサービスを提供してきた。今回、新たに「betrend パスチケ」が加わることで、決済機能が利用できるようになった。
同サービスは、「定期券」や「事前決済チケット」などの店舗販促用コンテンツを「betrend」上で展開する。クレジットカードやキャリア決済、電子マネーなどの決済手段にも対応しているため、「決済型顧客管理」が実現できる。ビートレンドは第一弾として、「定期券」を販売する機能を提供する。
スマホアプリ上での「定期券」販売・管理
「定期券」は現在、大手牛丼チェーンやファミリーレストランでも採用され、導入する企業が増加している。飲食店向けの「定期券」には、一定期間無償で特定のメニューが食べられる「都度引換型」と、一定期間繰り返し使用できる「都度割引型(クーポンタイプ)」の2種類がある。
通常、紙のカードで「定期券」を展開するのが一般的だが、同サービスは、「都度引換型」「都度割引型」の両方に対応。スマホアプリ上での「定期券」の購入や管理が行える他、スマホアプリ上でのカード表示やプッシュ通知の配信が可能で、スクリーンショットなどの不正対策もされている。
定期券利用の手段を自由に選択
導入企業は、店舗で「定期券」を利用する方法を選択できる。店員に見せるだけでサービスが受けられるシンプルなものから、電子スタンプや音波、レジ読み取りまで、「betrend」がサポートする豊富な来店検知ソリューションを組み合わせた利用顧客・回数の把握ができる。
紙カードとの併用で「顧客のリーチ拡大」や「オペレーション負荷の削減」を実現
紙カードとの併用が、「アプリ連携カード」または「シリアル販売カード」を使って実現できる。
「アプリ連携カード」では、店舗で紙カードを販売し、スマホアプリの会員情報と紐づける。店舗オペレーションは誰もが使いやすい紙カードで展開し、利用履歴を活用した通知などはスマホアプリを通じて配信する。
一方「シリアル販売カード」は、「定期券」自体はスマホアプリに集約。「定期券」の権利をカード化して店舗でも購入できるようにすることで、ネット決済に抵抗がある顧客やクレジットカードを所有していない顧客など、幅広い顧客へのリーチが可能になる。
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